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私立高校 進学なび

2017

ワールドワイドに活躍する生徒を育てる
和洋国府台女子高等学校

和の心で世界とつながる日本文化
“凛として生きる”自分の土台づくり

グローバル化の時代だからこそ自分の足場をしっかり固める

高1の3学期に取り組む箏曲演奏。1クラス全員分の琴が用意されています。

高1の3学期に取り組む箏曲演奏。1クラス全員分の琴が用意されています。

 同校は約20年前から、礼法・茶道・邦楽といった日本文化を学ぶカリキュラムを導入しています。その取り組み内容について大野淑恵先生にお話をうかがいました。

「日本文化に関する授業は、校名でもある『和洋』の“和”の部分の教育としてスタートしました。日本人として自分たちがよりどころとするものを生徒たちに身につけてほしいという考えから、高1では礼法と箏の演奏、高3では茶道や社会人マナーを、それぞれ専門の方に来ていただいて学ぶ機会を設けています。ほかにも校外学習において歌舞伎座で歌舞伎を鑑賞するなど、本物の伝統文化に触れることを大切にしています」

 中学校でも同様の授業があり、6年間を通して日本文化に親しみながら、自己の確立を促しています。

「文部科学省も日本の伝統芸能に着目しています。グローバル社会と言われて久しいですが、英語などの言語はあくまでコミュニケーションのツール。日本人である自分の土台がしっかりしていないと世界で活躍するのは難しいですよね。日本を知ることは、自分の足場をしっかり固めるチャンスなのです」

 実際に留学や旅行で海外へ行った卒業生からは、「在学中はありがたみがわからなかったけれど、日本文化を学んでおいて良かった」という感想が寄せられるそうです。

「海外では日本の文化について質問される機会が多いですよね。そういったときに、本物に触れていれば質問に応えることができます。世界をめざす時代だからこそ、自分たちの文化を大切にしてほしいと思います」

授業として学ぶ日本文化を通して社会で生きていく力を身につける

 日本文化を学ぶことは、作法や知識が身につくだけでなく、思いやりの心を育てることにもつながります。

「例えば、箏の演奏では指揮者はおらず、中心になる生徒が周りの様子を察して準備ができたと思ったら、かけ声もなく演奏を始めます。茶道ですと、お菓子やお茶をいただくときに、次の方に“お先に”という意味を込めてお辞儀をします。こうした経験を通して、周囲に対する温かい思いやりの心や、社会の中で人と関わりながら生きていく力が身についているように感じます。実際に生徒たちは普段の生活の中で友達同士の行き違いがあったときに、『私はこう思うけれど相手はどうだろう?』と、立ち止まって考えられるようになっていきます」

 最近は和室がない家庭も多く、同校の本格的な和室「洗心亭」での授業は、生徒たちへの良い刺激になっています。

「歴史の授業に出てくるような『欄間』『床の間』『違い棚』などを、自然に目にして知ることができます。茶道の授業も、最初は『お菓子が食べられてうれしい』といっていた生徒も、次第に新しいことを知る喜びに目覚め、『先生、水無月というお菓子を知っている?厄を払うという意味があるんだよ』などとうれしそうに話してくれることがあります。
 琴の音色は、“琴線”という言葉があるように、心に染みる穏やかなやさしい音ですね。習い事をしている生徒は多いですが、箏曲や茶道となると経験者は少ないため、貴重な機会になっています」

 日本文化を学びながら背筋がピンと伸びるような経験をすることは、生徒たちにとって大切な時間になっているようです。

「日本文化の授業中は普段とは違った空気が流れていて、教育方針“凛として生きる”を体感できる貴重な場となっています。変化のスピードがどんどん速くなる世の中で、百年、千年と続く普遍的なものを大切にしながら、自信を持って社会へ出ていける女性に育ってほしいと思っています」

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

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