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私立高校 進学なび

2017

ワールドワイドに活躍する生徒を育てる
富士見丘高等学校

研究成果を英語で発信
海外の同世代と議論するフィールドワーク

国際的な課題研究発表会で
数々の賞を獲得する生徒たち

 今年3月、兵庫県西宮市の関西学院大学で行われた「全国スーパーグローバルハイスクール課題研究発表会(SGH甲子園)」において、同校の高2生3人が優秀賞・審査員特別賞を受賞しました。

 受賞したのは英語で発表する「プレゼンテーション部門」です。フィールドワークで交流したシンガポールの高校『ラッフルズガールズスクール』の生徒全員がICTを自在に操り、積極的に自分の意見を述べる姿に富士見丘の生徒たちは衝撃を受け、なぜシンガポールの高校生は、日本の高校生よりも英語を流暢に話すことができるのかに着目し、現地大学の先生の協力を仰ぎながら、日本とシンガポールの英語教育の違いに視点を置いた研究に挑みました。

 受賞した3名の生徒たちは7月にシンガポールで行われた『グローバル・リンク・シンガポール2017』というプレゼンテーション国際大会への招待を受けました。

 この国際大会へは、昨年度も同校の高3生が参加し、「ポスターセッション部門」で最優秀賞を受賞しています。

 数々の国際大会において優秀な成績を収めている生徒たち。その背景にあるのは、英語力だけではない思考力やプレゼンテーション力を身につける教育として高1生全員が履修する「サステイナビリティ」の授業にあるようです。

地球規模の問題について持続可能性のある解決方法を検討する

「サステイナビリティ」とは、持続可能性という意味で、同校の生徒たちが学ぶのは、地球規模の課題について持続可能性という視点から問題解決に取り組む学習です。

 高1で取り組む「サステイナビリティ基礎」では、グローバルイシュー(地球規模の課題)に対する理解を深め、サステイナビリティへの問題意識を高めることを目標としています。この授業は2層からなり、第1層では教科の枠を越えた先生方がチームを組み、「災害と地域社会」「開発経済と人間」「環境とライフスタイル」の3つの視点で問題を見つめます。この学習を元に、昨年は東北大震災で甚大な被害を受けた釜石市でフィールドワークを行いました。

 第2層は慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の教授と連携してワークショップに取り組みます。「Skype」を使って、東南アジアの高校生と行う情報交換はすべて英語です。生まれ育った環境の違う同年代との異なる価値観や違った視点を実感できた学習でもありました。

人生観を変えた海外でのフィールドワーク

 高2になると、「サステイナビリティ演習」として、高1での基礎学習をさらに深め、発展させた学習に取り組みます。

 例えば「災害と地域社会」のテーマでは、慶應義塾大学環境情報学部で地震の研究に取り組む大木聖子准教授の協力を得ることができました。

「地震のような災害に対して、私たちに何ができるのかを考えました。あるグループは防災のCMを作り、また別のグループは震災時に必要なものを入れた防災ポーチを作るなど、実際にアクションへ結びつくようなプロジェクトワークが行われました」(広報部長・佐藤一成先生)

 12月には1999年の地震で二千人超の犠牲者を出した台湾へ赴き、当時の震災で被害を受けた建築物を見て、校舎が倒壊した高校の生徒たちとも交流授業を行いました。このテーマに取り組んだ生徒たちは「SGH甲子園」でポスターセッションを行っています。

 マレーシアでは「環境とライフスタイル」のテーマに取り組んだグループが、今年1月にフィールドワークを行いました。マレーシアは近代化が進む地域と自然保護の必要性のある地域が二極化する国です。そこで最初は開発の進むウォーターフロントなど、ダイナミックな開発現場を見学した後、多様な生物の保護地域であるマングローブ林を視察することができました。

「本校の生徒たちはエコ活動と経済発展の両立について研究発表を行ったのですが、現地の高校生は野生動物についての研究をしていました。本校の生徒たちは、その発想や異なる視点に大いに刺激を受け、次の課題も見えてきたようです」

 海外の高校生との英語での交流やプレゼンテーションを行うのは、帰国生ばかりではありません。「サステイナビリティ演習」を終えた生徒たちは、「プレゼンテーション前は英語での発表が不安だったけれど、やってみると案外上手にできた」「人前で堂々と発表できるようになった」などの感想を述べています。

 さらに、「改めて、自分がいま持っている英語力と探求してきた知識が問われる経験だった」「たくさんの情報を知って、自分の考えを改めていくことが楽しかった」「普通の女子高校生が学べないことを、海外で学ぶことができた」という意欲的な感想も多数ありました。

「サステイナビリティ演習」は、スーパーグローバルハイスクール指定校として“研究成果を英語で発信し、海外の同世代と議論する”という目標を実現できる課題研究と言えるのです。

全国で123校指定されているスーパーグローバルハイスクールから、予選を勝ち抜いてSGH甲子園に出場。優秀賞・審査員特別賞を受賞しました。写真は受賞式の様子と研究発表での1コマ。

全国で123校指定されているスーパーグローバルハイスクールから、予選を勝ち抜いてSGH甲子園に出場。優秀賞・審査員特別賞を受賞しました。写真は受賞式の様子と研究発表での1コマ。

高1は基礎必修、高2は選択演習で学ぶ「サステイナビリティから創造するグローバル社会」。写真は慶應義塾大学大学院の教授と連携して取り組むワークショップ(高1)の様子。

高1は基礎必修、高2は選択演習で学ぶ「サステイナビリティから創造するグローバル社会」。写真は慶應義塾大学大学院の教授と連携して取り組むワークショップ(高1)の様子。

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

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