LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立高校 進学なび

2017

「学び」を楽しむアクティブ・ラーニング
浦和実業学園高等学校

アクティブ・ラーニングとICTの融合により
主体的で対話的な深い学びを実現

グループで考えた答えを一斉に電子黒板に映し出したり、ランキングを競わせたり……。ゲーム感覚で学びが楽しめるのもICTの特色の一つです。

学習支援サービスを導入して生徒の状況を教員間で把握

 アクティブ・ラーニングを推進する同校。生徒一人ひとりが積極的に意見を出し合い、仲間と考えを深め合いながら課題解決する力を養うことを目的としています。そのためのツールとしてICT機器を積極的に活用。オンライン学習支援クラウドサービスの「Classi(クラッシー)」を導入するとともに、ノート型パソコンのクロームブックを生徒たちに準備し、各教室には大型モニターの電子黒板を設置しています。

「『Classi』を家庭学習の充実や生徒とのコミュニケーション、成績管理のために有効活用しています。生徒が家庭学習の時間などを入力し、担任が返事をするというやり取りは、すべての教員が見ることができます。生徒がどのくらい自宅で勉強してきたのか、数字として記録に残っていくので、生徒が頑張っているのに成績が伸びない場合、どう対処すればよいのか教員同士で検討できます。

 また、生徒が今どんなことに興味があるのか、何に悩んでいるのかもリアルタイムで把握できます。生徒の希望進路などの面談の内容や、定期考査や模擬試験の結果も一元管理できるので、新しく担任になった教員も成績推移が即座にわかります。

 さらに、学習動画やドリル、テストも入っているので、オンライン上で自学自習できます。予習をして授業に臨む反転学習にも役立っています」(国語科・番場雅尚先生)

 生徒は自分の持っているスマートフォンやタブレット型端末を使い、こうした情報を入力したり、問題を解いたりしています。当初はタブレット型端末の導入を考えましたが、キーボードに慣れさせるという狙いもあって、ノート型パソコンに決めたそうです。なかでも「クロームブック」は多彩な学習アプリが利用でき、生徒同士の協働学習にも最適だと言います。

ICTが生徒と教員の心の距離をさらに近づける

「私が担当する国語は言葉を扱う教科のため、アクティブ・ラーニング向きだと言えます。2020年から開始される新テスト(大学入学共通テスト[仮称])の国語の記述式モデル問題を見ると、契約書に関する問題が出題されていました。センター試験の国語も堅い評論文を読んで答えを導き出すような問題は影を潜めています。これからはさまざまな文章を読ませて『なぜ?』『どうして?』を問うような問題が増えていくのではないでしょうか。こうした文章をみんなで読んで意見を交わしながら、一つではない解答を見つけていくなかで、生徒は読んだり、考えたり、語り合ったりする楽しさに気づけると思います。私は学び合いをするグループを毎回変えて授業を行っています。それは多くの生徒と話し合ってほしいからです。

 ICTと古文も相性が良いと言えます。古文はすでに存在しない過去の世界が記されています。しかし、古文に出てくる人物や用語をインターネットで検索すれば、教科書には記載されていない膨大な知識が画像や映像とともに得られます。一つのことを徹底的に調べることも、主体的な学びのきっかけとなり、知的好奇心も大いに刺激されます」

 電子黒板の導入は、こうした画像や動画で視覚に訴えるだけでなく、「教員と生徒との距離をさらに近づけている」と番場先生は話します。

「前もって重要箇所に色付けした文章を瞬時に映し出せるので、黒板に文字を書く時間を省くことができます。英語の教員はアプリを使って音声を聞かせたり、理科の教員はあらかじめ撮影した実験の動画を見せたり……。濃縮された授業が展開しやすくなり、生徒と対話する時間が増えました。教員の重要な仕事の一つは、生徒と話し合うことですから」

 こうしてICTの長所は積極的に取り入れつつ、ICTで補えないアナログ的なツールも大切にしています。その一つが「ハイスクールライフ」です。

大学入試で求められる記述力を毎日積み重ねていく

「ハイスクールライフ」は、生徒との対話を重要視する日記です。これを入学時に配付し、生徒たちは毎日記入して朝のホームルームで提出。教員がコメントを書き、帰りのホームルームで返却します。こうしたやり取りを積み重ねることで生徒たちは文章を書くことに慣れていき、大学入試制度改革で求められる記述力を磨くことができます。「ハイスクールライフ」は1年で1冊。卒業時には色違いの3冊がそろいます。今後は各行事が終わった後などに「ハイスクールライフ」に記した感想を発表するなど、さまざまな分野に発展させていく予定です。

「生徒が自分で書いたり、つくったりしたものを、クラスメートの目に触れさせ、最後には多くの人たちの前でプレゼンテーションをさせる。その流れを全教科でつくっていきたいと思っています。それは行事についても同様です」

 すでに高1で実施されるオリエンテーションキャンプでは、学んだ成果をグループで発表。高2で全員が参加するハワイ短期留学でもプレゼンテーションを行います。書く力、思考力、発信力……。生徒たちは充実した学校生活の中で培った力を未来へとつなげようとしています。

「これまでの一方的な授業が『片道』だとしたら、アクティブ・ラーニング型の授業は『往復』です。しかも“何往復”もすることで学びは深まっていきます」(番場先生)

校内には無線LANが通っているため、教室でも手軽にインターネットに接続できます。

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

浦和実業学園高等学校  

〒336-0025 埼玉県さいたま市南区文蔵3-9-1
TEL:048-861-6131

進学なび掲載情報

進学なび2017年
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学なび一覧を見る
ページトップ