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私立高校 進学なび

2017

私学トップインタビュー
日本大学鶴ヶ丘高等学校

ICT教育、高大接続の取り組みをさらに強化
全生徒・教員が一丸となる「チーム鶴ヶ丘」の取り組み

川原 容子 校長

東京都・豊島区出身。日本女子大学附属高等学校を経て日本大学理工学部へ進学。1983年、日本大学鶴ヶ丘高等学校に奉職。数学教員として教鞭を執り続ける。学年主任、進路指導主任、教務主任等を歴任し2012年、教頭に就任。2015 年4月より現職に就き、日本大学付属校初の女性校長に。

プロジェクトを立ち上げ「ICT教育」強化の取り組みに着手

 本校は「自主創造」「真剣力行」「和衷協同」の三校訓のもと、さまざまな教育活動を行っており、部活動も盛んで自らの文武両道をめざして頑張っている生徒が多い学校です。

 2年前に校長に就任して以降は、生徒がより深く学べるように教育活動の見直しを進めてきました。例えば、よりいっそうの読書活動の奨励と図書館の活用、海外修学旅行の内容をより充実させるなどです。そうしたなか、着手できなかったのが「ICT教育」を強化する取り組みでしたが、昨年11月の検討会を契機に進展し始めました。

 全教室に電子黒板を設置し、来年の新入生と新2年生全員にタブレット型端末を持たせます。今年の4月からは校内において「ICT活用推進プロジェクト」を立ち上げ、それらを使用して学力を伸ばすための“日大鶴ヶ丘らしい使い方”を見いだすため検討を続けています。

 ICT分野の実力には世代差が大きく関係しているようですが、そうしたデジタル世代の教員も生徒も面倒がらずに、私をはじめ知識・技術がつたない者たちにやさしく手ほどきをしてくれます。こうした他者への思いやりと協働など、学校としての一体感があるのは本校の大きなメリットの一つですね。そしてこの新たな改革は、教科書選定の面にも波紋を投げかけました。“これがベスト”と考えて活用し続けていたテキストが、ICT教育を行う上でベストではないケースがあったのです。新しいものを導入する際は、新たな発想・価値観が必要不可欠です。教材選定に関しても、私たちは従来の固定観念を廃し、ゼロベースからの再検討を始めています。

他大学進学と日大推薦入学の現状

 現在、高校教育界は「高大接続」(大学進学面の取り組み)の教育で大きく変わろうとしています。本校は日本大学の付属校ですが、“他大学進学思考”を持つ生徒もいます。本校は「特進」「普通」の2コース制をとっていますが、2年前、普通コースの高3次に日本大学以外の難関大学をめざす「一般受験クラス」を開設しました。まだ始まったばかりですが実績も挙げており、これからますます体制の充実が期待されています。本校全体で受験サポート体制を新たに構築しており、他大学へ進学する生徒は今後も少しずつ増えていくと思われます。

 その一方で、系列の日本大学への進学を希望する生徒は、現時点で学年の約6割を占めています。日本大学への推薦入学者は付属校の生徒を対象とした「基礎学力到達度テスト」を中心として決定されますが、私の自慢は生徒たちの多くがこのテストで好成績を収めていることです。具体的にお話ししますと、全体の上位1~2割を占める割合が付属校全体のトップクラス。つまり本校の場合、ほかの難関大学に進学できる高い学力を有する生徒の中にも、高大接続教育やきめ細かな進路指導の結果、「ぜひ日本大学へ」と希望する層がかなり存在するのです。これは日本大学としてもとても喜ばしいことです。

日大鶴ヶ丘は常に“新しいもの”にチャレンジ!

 高校教育界は大きな変革期に入っていますが、“フレームの変化”へ対処する以前に、「日本大学鶴ヶ丘はどんな教育を行い、どんな人間を育てたいか」について改めて考える必要があると思っています。つまり、この変革期を好機としてゼロベースに立ち戻って考察し、本校の基盤となる理念を再構築するということです。そこで教員たちとの対話の中から新しくグランドデザインを作りました。

 このような状況の中、私自身も本校の歴史を再確認してみて、いくつかの事実に気づきました。数十年前から理科関連の実験施設・設備を充実させて、課題研究で表彰されたり、ネイティブ教員を起用した英語教育を実践していたことなどです。とくに驚いたのは高校演劇界で多大な功績を挙げ、その名を冠した賞もある米本一夫先生が、かつて本校に勤務していたという事実です。しかも昭和50年代、米本先生は文部省(当時)の委託で本校を舞台として、演劇を教育に取り入れるための実証研究にも携わっていました。そしてこの伝統を踏まえ、現在、演劇の素養がある若い教員が新しい挑戦を始めています。

 このように、本校はさまざまな“新しいもの”にチャレンジしてきた学校であり、斬新な要素を受け入れる基盤は確立されていると考えています。このような“チーム鶴ヶ丘”に今必要なのは、「改めて自らが行う教育について考えてみること」だと思います。

日大鶴ヶ丘に今、必要なのは
改めて自らが行う教育について考えてみること

︎︎︎「来年の新入生と新2年生全員にタブレット型端末を持たせます。『ICT活用推進プロジェクト』を立ち上げ、現在“日大鶴ヶ丘らしい使い方”を見いだすための検討を行っています」(川原校長)

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

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