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私立高校 進学なび

2017

私学トップインタビュー
工学院大学附属高等学校

「グローバル高大接続」を見据えた21世紀型の教育が
世界で活躍できる人材を育む

平方 邦行 校長

工学院大学附属高等学校校長、工学院大学理事のほか、一般財団法人・東京私立中学高等学校協会・副会長、日本私立中学高等学校連合会・常任理事、一般財団法人・日本私学教育研究所・理事、東京都私立学校審議会・委員などを兼任。また、文部科学省の英語協議会の委員や高大接続関連の委員会にも所属。

自分で限界を決めないグロース・マインドを

 現在の中学3年生が大学受験を迎える2020年度に大学入試制度が変わります。この改革は「高大接続改革」と呼ばれていますが、私は「グローバル高大接続」に向けた改革であるべきだと捉えています。文部科学省は「大学の教育」「高校の教育」そして「高大の教育をつなぐための入試」─この3つを一体的に改革することが大切だと述べています。その通りだと思います。しかし世界の教育が、今どのような発展を遂げているのかを見据えて改革するべきでしょう。これだけグローバル化が進んでいるのですから、日本の高校と日本の国内大学をつなぐだけではなく、高校生の選択肢を世界にまで広げ、海外の大学につないでいかなければならないと思います。そういう意味での「グローバル高大接続」構想です。

 そのためには、「グロース・マインドセット(Growth Mindset)」が必要だと思います。「グロース・マインド」とは、しなやかな心であり、限界をつくらないことです。教員も生徒も「ここまでしかできない」「自分には無理だ」と限界を決めて諦めてしまったら、改革はうまくいきません。

新しいコースの「ハイブリッドサイエンス」誕生

 本校は「グローバル高大接続」を見据え、来年の2018年度から4コースから成る新体制をスタートさせます。そして、「グロース・マインドセットスクール」を今まで以上にめざします。教員も生徒も挑戦し続ける学校なのです。

「ハイブリッド文理先進コース」「ハイブリッド文理コース」「ハイブリッドサイエンスコース」の3つでは、工学院大学との連携をさらに強めた「STEAM教育」を行います。

「STEAM」とは、「Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics」のことで、科学、技術、工学、芸術、数学を統合した教育です。「ハイブリッドサイエンスコース」は世界で活躍できる医師や研究者の育成をめざします。最近ではレベルの高い大学は英語の問題にも医学系の単語を使っています。5~6年前なら下線が引かれて注釈が付いていましたが、今は付いていません。

 一方、東京大学の理科Ⅲ類では、2018年から面接が復活し、コミュニケーション能力と医学に対する考え方を問うような内容になります。こうした人間力の育成も含んでいるのが「STEAM教育」です。

英語で考え、途上国に貢献する「MoG」の取り組み

 英語の運用能力を高めることにも本校は力を注いでいます。その一環として併設の中学にある「ハイブリッドインターナショナルクラス」を高校にも開設します。帰国生や留学生などを対象とする「インターナショナルコース」を核として、ほかの3コースの生徒たちの英語力も磨いていきます。

 グローバル社会で英語が必要なのはもちろんですが、「ケンブリッジ英検」などの検定や資格を取得していれば、難関大学の入試で英語の試験が免除になるなど有利になります。こうした検定や資格を早期に取得してしまえば、英語の入試について煩わされずに済みます。その分、本校では生徒に英語力を活かしてグローバル社会に貢献するためのプログラムを用意しています。その一つが「MoG」(Mission on the Ground)」です。アジアの発展途上国をはじめ、世界各地で社会事業家が抱えている経営課題の解決に挑むプロジェクトです。参加する生徒は出発する何カ月も前から「Skype」で現地の方とやり取りをします。また、事前トレーニングやワークショップを通じてアイデアを形にして実行する力を身につけていきます。

「MoG」では新商品の開発などを通して現地の人たちに貢献します。使うのはもちろん英語です。今でも画期的なアイデアと言われているのが、インドネシアに行った生徒が考えたゴミ箱です。インドネシアではゴミ箱にゴミを捨てる習慣が定着せず、ゴミは不燃物もまとめて燃やしてしまいます。そこで、その生徒はゴミ箱の上にバスケットゴールを付けました。すると、子どもたちが楽しんでゴミを捨てるようになったのです。

 こうしたアイデアが生み出せるグロース・マインドは、教員が一方的に教える20世紀型の授業からはなかなか生まれてきません。そこで本校では、生徒と教員がともに学ぶ双方向型授業を行っています。一つは生徒と生徒、教員や生徒との対話を織り込んだ「PIL(Peer Instruction Lecture)」、もう一つは主体的・協働的に問題解決に取り組む「PBL(Project Based Learning)」です。子どもたちにはいろいろな才能があります。その才能を多元的に認め、伸ばして、世界に必要とされるグローバルリーダーに育てていきたいと考えています。

「STEAM教育」や双方向型授業を通して
知識を活用して問題を解決するスキルを磨きます

「各教科の教員による『q(クエスト)チーム』もつくりました。東大をはじめとするスーパーグローバル大学の入試問題を研究するチームです」(平方校長)

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

工学院大学附属高等学校  

〒192-8622 東京都八王子市中野町2647-2
TEL:042-628-4911

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