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私立高校 進学なび

2017

独自の教育プログラム
村田女子高等学校

高大接続で検定試験の重要性が見直される将来に向け
“普通じゃない普通科”が教育力を発揮する

︎「教員が育てているのは難関大学合格者ではなく、生涯たくましく生きていける力です」と力強く話す倉田政子校長。

自信をもって大学受験に臨む
普通科アドバンストコース(特進)

 中国で開発されて日本に伝わった「そろばん」は、明治時代まで下段の珠は5つでした。明治41年、下段の珠を4つにして、そろばんの上部を定規として使えるように加工した「村田式計算器」を発表したのが同校の創立者である村田謙造先生です。

「国家社会の発展には簿記・珠算の実務に通じた堅実な人間を育てなければならない」との教育理念を礎とする同校には、普通科と商業科併せて5コースが設置されています。

 普通科に設置されているのは「アドバンストコース」と「スタンダードコース」。さらにアドバンストの中には一般入試で国公立大学・私立上位大学への現役合格をめざす「α」と、基礎の確認からスタートし、一般入試で上位大学への現役合格をめざす「β」があります。目標に多少の違いがあり、国語や英語など、いくつかの科目は習熟度別で学ぶことはありますが、「α」と「β」は同じホームルームクラスです。ここに同校の「自立した女性に育てたい」という思いが詰まっていると倉田政子校長先生は話します。

「本校の生徒たちの多くが、中学時代はそれほど目立つ生徒ではありません。中学で勉強が苦手だったのに、今さら高校で頑張っても仕方がない、と諦めの気持ちでいる生徒もいます。しかし、人間は誰しも根底に『成長したい』という気持ちを持っていますから、中学時代がどうであれ、学習環境さえ整えば成長することができます。αとβが同じクラスで学ぶのは、お互いに刺激を与え合いながら成長するためです。やがてαもβも関係なく溶け合って、一緒に切磋琢磨して大学受験に臨むことが目標です」

高1で簿記検定3級100%合格!普通科スタンダードコース

 スタンダードコースは推薦入試、AO入試など、さまざまな入試に対応した現役合格をめざすコースです。

「スタンダードコースには、普通科でありながらさまざまな資格を取得できるカリキュラムがあります。例えば簿記は高校で初めて触れることになる商業科目ですが、『挑戦してみたら3級を取得できた。今まで勉強から逃げていただけかもしれない。やればできるんだ』という自信がわいてくるものです。もっと頑張ろうという気持ちが心の中からわき上がってきたときに、今まで苦手だった科目にも挑戦してみようという前向きな気持ちになります。そこで初めて大学で何を学びたいかという目標もできるのです」

 昨年の普通科1年のスタンダードコースにおける簿記検定3級とプレゼンテーション作成検定3級の合格率は100%でした。これが大きな成功体験となり、高2でアドバンストコースに進路変更する生徒も多くいます。

「なかには自分からコース変更を言い出せない生徒もいます。そこで教員が『もう少し頑張ってみない?』と声をかけると、『先生は自分のことをちゃんと見て評価してくれていたのだ』という自己肯定につながり、アドバンストコースでも頑張ることができるのです」

大学レベルの検定試験に挑戦する商業科

 商業科にもアドバンストコースとスタンダードコースがあります。アドバンストコースには難易度の高い1級資格を取得して大学進学や大手企業への就職を可能にする生徒たちがいます。高1では「ビジネス基礎」「ビジネス計算」「簿記」「情報処理」が必修で、高2では超難関の簿記1級合格をめざします。さらに「原価計算」などの大学レベルの内容も学びます。スタンダードコースでも多くの資格を取得することができるので、幅広い進路が拓けています。

「今後、高大接続教育の広がりが予想され、大学受験の在り方も変わります。そこで重要視されるのが簿記や情報処理などの検定資格です。資格が大学進学の条件になる可能性も大きいのです。本校では創立当時から普通科、商業科の区別なく、頑張った成果が大学進学につながる教育を実践してきました。今こそ私立の商業科の存在意義を確認できると思います」

資格取得は一生の財産となる

 社会人になったとき、即戦力として必要とされる実務。その教育に力を入れてきた同校ですが、教育の理念は将来、「私にはこれができます」と言える女性を育てることです。

「資格を取得しても、しばらく実務から遠ざかっていたら忘れることもあります。しかし、ある卒業生が子育てを終えて再就職試験を受けたとき、ワープロも簿記も高校時代に勉強したことを思い出すことができて、『村田で学んでよかった。普通科でなくてよかった』と思ったそうです。まったく勉強したことのないものは思い出すこともできません。しかし高校時代に勉強したことなら、思い出すことができるのです」

 村田女子の3年間は、資格取得と並行して部活動も学校生活も頑張る忙しい3年間となります。しかし、「仲間と一緒に頑張る、この時期だからこそ頑張れる」と倉田校長先生は話します。一人ひとりが秘めている可能性を引き出す。それが“村田女子の3年間”なのです。

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

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