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私立高校 進学なび

2017

It'sNewここが変わる!
順天高等学校

従来の「Sクラス」を独立させ「理数選抜類型」に変更
そのハイレベルなサイエンス教育がスタート

「先端科学講座」で実施する大学の講義

理数選抜類型のカリキュラム
気になるその教育内容とは?

 2018年度、同校が実践して大きな成果を挙げてきた類型制教育に変化が生じます。これまで「特進選抜類型」に含まれていた「Sクラス(サイエンスクラス)」を独立させ「理数選抜類型」とし、従来の「英語選抜類型」「特進選抜類型」と並立させた“3類型体制”に変わります。この変更のポイントは、“Sクラスの理数選抜類型への移行”です。副校長の片倉敦先生に、変更の意図についてお話をうかがいました。

「理数選抜類型の教育内容はSクラスとまったく同じです。なぜこのような変更を行ったかというと、まずは進路目標が確定している生徒たちを、ほかの生徒たちと区分けしたいと考えたからです。もう一つは、名称により“内容の取り違え”をしてもらいたくなかったからです。他校では『S』を“スーパー”の略称とした受験対応のコースが多く見受けられます。本校の場合、同クラスの『S』は“サイエンス”─つまり教育内容を表すもので、その点を明確にするために名称ですぐにわかる『理数選抜類型』に変更したのです」

 同類型のカリキュラムと目標を紹介します。

●前期(高1春~夏):研究の土台作り

 1学期はパソコン・科学実験のワークショップを通してツールの基礎操作を習得。ワークショップ後の考察・検討会を通し、調べる技術・論理的に思考する能力・他者の前で発言する能力を育成。夏休みは学外での活動を通し、興味の範囲を広げて研究の意義を認識させる。

●中期(高1夏~高2冬):プレゼンテーションを通し、表現能力とともに発表の内容を高める

 2学期は生徒個々が自身の研究に取り組むことで知識を深め、思考することで学び得た知識や自らの考えを他者に発信。3学期は自身の力で問題点を発見し解決する能力を育成。高2では一つの課題について試行錯誤を重ね、結論に導くトレーニングを実践。その結論を実際に他者へプレゼンテーションする。

●後期(高2冬~高3):進路実現に向けて動く

 ワークショップや研究の経験を生かし、自分の興味や未来を考え進路関連の情報を収集、自らの力で学習計画を立てて実践。こうしたプロセスを経て、同類型の生徒たちは個々の目標である難関の理系国立大学や私立大学、医学部進学をめざす。

科学実験講座、プログラミング講座、先端科学講座などの高度な取り組み

 高1段階の教育内容を、さらに具体的に見ていきましょう。

「このような先進的な理数教育を行う上で核となるのは、課外や放課後に設定されている『理数探究』という特別授業です。Sクラスのときはすべて課外で行っていましたが、負担が大きいと考え、理数選抜類型では一部を通常授業時に組み込むことにしました」

 この特別授業は「科学実験講座」と「プログラミング講座」で構成されています。後者では「C言語(プログラミング言語)」を駆使してゲームなどを作成する作業に挑戦。

 一方、前者では抽出実験・分析実験・蛍光遺伝子導入実験などに取り組みます。この授業における注目ポイントは、事前に正解を伝えないこと、そして実験後に必ず考察・検討会を行うことです。

「実験がうまくいったか否かに関わらず、『なぜそうなったか』について考えさせる。論理的思考力を高めるうえで、これは必要不可欠の取り組みなのです」

 そしてもう一つ、「先端科学講座」も注目。これは大学の教授や大学院生を同校に招き、あるいは先方を訪れ、最新科学の講義や実験に触れるという不定期開催の講座です。これまでに「物理学が解き明かす宇宙の始まり」講座、「重力波」に関するワークショップ、「病理診断体験セミナー」「PBLチュートリアル(少人数による課題発見解決型授業)を体験しよう」……など、ハイレベルな講義・体験授業が行われています。

クリエイティブな能力を培い
イノベーションを巻き起こせる人材に

 高2段階では、オーストラリアのブリスベンにおいて「海外サイエンス・キャップ」を開催。これは現地の大学や研究機関を訪れ、現地の高校生と協力して英語で自然科学関連の探究活動を行うというものです。

「“英語で”という点が大きな課題です。しかし、これは事前に日本で海外出身の研究者から手ほどきを受け、十分に予習していきますので、意思疎通に関して支障はありません」

 また、高1の3学期後半には、「つくばサイエンスエッジ」において個々の研究についてポスターセッション発表を行うという大仕事も控えています。このイベントは、課題研究や部活動で取り組んだ研究を元にした、科学に関するアイデアを発表する場。この権威ある大会への取り組みが、高1を締めくくる総決算的な作業となります。

「これまで日本は海外からの科学関連情報をキャッチアップする、というケースが多かったのですが、今後は発信する側に回らなければなりません。この類型の学びで得たクリエイティブな能力を駆使し、世界にイノベーションを巻き起こせる人材に育てていきたいですね」

ブリスベンで開催される「ブリスベン・サイエンス・キャップ」の1コマ

校内課題研究成果発表の1コマ

(この記事は2017年11月に掲載しました。)

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〒114-0022 東京都北区王子本町1-17-13
TEL:03-3908-2966

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