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スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

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私立高校 進学なび

2016

学校歴史探訪
目黒学院高等学校

創立から76年を迎える伝統校
トップリーダーの情熱が息づく

二代目関口安五郎氏(創立者 関口安五郎先生の父)が寄贈したとされる関口橋。平成2年3月に改修されて橋も三代目となった。江東区の古石場川にかかるこの橋だけが「ろ安」の面影を今に伝えている。

教育に寄せる創立者の熱き情熱

創立当初の教職員室。中央奥が関口安五郎先生

創立当初の教職員室。中央奥が関口安五郎先生

 同校の前身「東京機械工科学校」は、現在の目黒区中目黒に1940年に創立されました。当時は黄色の木造二階建ての校舎でした。

 創立者である関口安五郎氏は実業界から教育界に関わり、また学校経営だけではなく、教壇に立ち、現場での教育活動に積極的に関わってきました。

 安五郎氏は、深川区永代でやぐらの製造業を営む「ろ安」の三代目として誕生しました。東京都が「東京府」と呼ばれていた1891年(明治24年)のことです。

「ろ安」は東関東随一のメーカーであり、安五郎氏の父は深川銀行を設立し、その頭取を務めたほどの実業家でした。父は、息子もまた実業家の道を歩むことを当然と考え、「学問は商売の妨げになる」として学校を中退することを命じたのでした。このときから安五郎氏の「勉強を続けたかった」という思いは強く、その後東京市(当時)の「学務委員」を務め、関東大震災で焼失した江東区の臨海小学校に多額の寄付を行い、1940年の「東京機械工科学校」設立につながったと言われています。1942年には、財団法人目黒工業学校となりますが、安五郎氏は1943年に深川家政女学校の理事長も務めています。

 目黒学院は2010年度まで男子校でしたが、教育に対する志は男子・女子を区別するものではないと考えられていました。そのようなこともあり、学校法人の寄附行為にも、「男子校」との文言は一切なく、2010年の共学化の際にも寄附行為の変更は不要でした。

当時の関口安五郎校長と座右の銘

当時の関口安五郎校長と座右の銘

昭和15年 第1回入学式の校長訓示と当日の関口安五郎先生の日誌

昭和15年 第1回入学式の校長訓示と当日の関口安五郎先生の日誌

東京機械工科学校 第1校舎

東京機械工科学校 第1校舎

戦後の復興・発展期に定められた校訓「明朗・勤勉・礼節」

 開校当時、校外体育行事として長距離マラソンが実施されていました。経路は学校から安五郎氏が引率して徒歩で多摩川を渡り、多摩川上流に向かって河原の土堤を走り、丸子橋を回って戻ってくるコースでした。この行事はのちの駅伝大会や陸上競技会で生徒たちが活躍するきっかけになったと言われています。さらに、多摩川ではしばしば全校水泳大会も行われていました。

 終戦間近の1945年3月には、東京大空襲によって「ろ安」も含め深川一帯は跡形もなくなってしまいました。当時、郊外にあった目黒の校舎は空襲をまぬがれましたが、安五郎氏が理事長を務めた深川家政女学校は全焼し、生徒たちは散り散りになり、廃校せざるを得ない状況でした。

 そして同年7月、安五郎氏は急逝します。その志を継いだ関口敏郎氏は、「戦後、昭和26〜27年頃までは、実は何も覚えていないと言っていいくらいである」という激務の時代を乗り越えます。一方で、東京帝国大学経済学部を卒業し、三菱金属工業、東京芝浦電気で勤務した敏郎氏の経験と教養は、その後の目黒学院の教育に活きています。

 創立以来、同校の精神は、社会を支える人材の育成にありますが、敏郎氏は「社会を支える人材は、良識を持った健全な青年でなければならない。その健全さは学問によってのみ育まれる」として、校訓を「明朗・勤勉・礼節」と定めます。

 現在の目黒学院は本館を中心に南館、一・二・三号館から成り、創立50周年には式典や体育の授業を行う記念館が完成。目黒川沿いにある人工芝のグラウンドには、さわやかな風が吹いています。

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

目黒学院高等学校  

〒153-8631 東京都目黒区中目黒1-1-50
TEL:03-3711-6556

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