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私立高校 進学なび

2016

学校歴史探訪
啓明学園高等学校

創立者の教育理念が
国際色豊かな学園に息づく

北泉寮

北泉寮
啓明学園のシンボルは北泉寮。正式名称は「旧三井家拝島別邸(啓明学園北泉寮)」といい、明治時代に建てられた数寄屋造りの和館は、東京都指定文化財にも指定されています。
「もともとは鍋島直大なべしまなおひろ公爵の邸宅で、洋館とセットになった和・洋並置式邸宅として建築された貴重な建物です。高2と高3の『茶道』『礼法』の授業もここで行います」(北原先生)

手入れが行き届いた芝生も美しい北泉寮。生徒も自由に利用できる特別な空間です。

キリスト教に基づく人間教育を実践

お話をうかがった学園長の北原都美子先生

お話をうかがった学園長の北原都美子先生

 清らかな多摩川に近く、自然豊かな昭島市に広がる啓明学園のキャンパス。同校は、1940年に東京都港区赤坂台町において啓明学園小学校を母体に創立されました。創立者は三井家総本家11代目三井八郎右衛門の実弟「三井高維みついたかすみ」です。

 同校の歴史について、理事・学園長の北原都美子先生にお話をうかがいました。

「三井先生が赤坂台町にあった私邸を開放し、海外でお仕事をされる方々の子女たちが、将来世界で活躍する一歩を踏み出せるようにと、今で言うところの『グローバル人材』の育成をめざしたことが本校の始まりです。私は直接、三井先生から指導を受けており、私たちには常々、『さまざまな国の方々が一緒になって世界をつくるような時代が必ず来ますよ』とおっしゃっていました」

 その言葉通り、今、世界は人々が国境を越えて生きるのが当たり前のグローバルな時代となっています。北原先生も創立者の先見の明に改めて感銘を受けているようです。

「本校は昨年、創立75周年を迎えました。赤坂台町にあった校舎が空襲で焼失し、現在の地に移ってからも、一貫して教育の柱として位置づけてきたのは、キリスト教の教えに基づく人間教育です。現在、国際生と呼ばれる、帰国生・二重国籍・外国籍の生徒たちが30%以上在籍しています。育ってきた文化的背景、人種、言語などに違いはあっても、生徒たちはそれらを乗り越え、お互いの多様性を認め合って学び、国際性が自ずと身につく環境だと自負しています。中3の皆さんにもぜひ、世界に目を向ける大きなきっかけを本校でつかんでほしいと思っています」

世界情勢が戦争へと激動する時代に、帰国子女8名が入学しました。

世界情勢が戦争へと激動する時代に、帰国子女8名が入学しました。

昭和30年代にアメリカ大使館で行われたクリスマス慈善パーティーでのコーラスの奉仕。このような活動は現在の聖歌隊にも受け継がれています。

昭和30年代にアメリカ大使館で行われたクリスマス慈善パーティーでのコーラスの奉仕。このような活動は現在の聖歌隊にも受け継がれています。

1940(昭和15)年3月24日付の新聞紙面です。

1940(昭和15)年3月24日付の
新聞紙面です。

オックスフォード大学留学経験もある創立者(左)。妻・英子も寮長として子どもたちの教育に関わり、夫の逝去後も理事長として使命をまっとうしました。

オックスフォード大学留学経験もある創立者(左)。妻・英子も寮長として子どもたちの教育に関わり、夫の逝去後も理事長として使命をまっとうしました。

戦後の食糧不足の時代に、児童生徒の発育を助けるために牛の飼育を開始。「啓明牛乳」と呼ばれた牛乳はとてもおいしく、昭和40年代中頃まで学園内で生産されていました。

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

進学なび2016年
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