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私立高校 進学なび

2016

私学トップインタビュー
千葉商科大学付属高等学校

校長就任に際し長期的プラン「Vision75」を策定
創立75周年に向けた学校・教育改革に挑む

遠藤 行巳 校長。1953年生まれ、福島県出身。東京進出後、他の私立高校で2年間非常勤講師を務めた後、同校に奉職。教頭、副校長を経て2014年に定年退職。その後、入試広報を2年間担当し、今春、校長に就任。

遠藤 行巳えんどう ゆきみ 校長
1953年生まれ、福島県出身。東京進出後、他の私立高校で2年間非常勤講師を務めた後、同校に奉職。教頭、副校長を経て2014年に定年退職。その後、入試広報を2年間担当し、今春、校長に就任。


今後の社会に有用なものは「やさしさ、思いやり、気づき」
目標は近未来社会を「楽しく生きていける」人材育成です

改革計画の基盤は伝統ある「2つの精神」

 今春の校長就任に際し、私は学校改革に関わる方針をまとめた「Vision75」を公表しました。「75」とは創立75周年を示す数字で、「この年に向けて改革を進める」という意志を込めた名称です。そして“その年”に当たるのは2026年。つまり、これは本校の10年後を見据えた改革プランなのです。

 読者の皆さんは、2020年度以降、大学入試改革が行われることはご存知でしょう。現在教育界は、この対応に大きく揺れていますが、私はその後も日本の教育は大きく変貌していくと予測しています。なぜなら、AI(人工知能)やVR(仮想現実)の技術革新が急速に進行するなか、社会の有り様自体が変わりつつあるからです。そうした近未来社会に通用する人財を育成しようとすれば、教育の内容も変わらざるを得ません。つまり、AIやVRに代表される“ハイテクなキカイ”と勝負できる能力を培う必要があるのです。

「Vision75」の内容を練っていたとき、二つの言葉が浮かんできました。一つは本校が長年大切にしてきた教育理念「柏葉の精神」です。

 柏の葉は、枯れたあとも落ちることなく冬の寒風や積雪に耐え、そのままの状態を維持します。そして春、新芽が萌え出るのを確かめるように散っていきます。柏葉のこの振る舞いは、親子、きょうだい、生徒と教員、先輩・後輩の“あるべき関係”を象徴しており、本校の指導方針を具現化するものでもあります。

 もう一つは、建学の精神にある「中道」です。この場合の「中道」は、単に「偏りのない」という意味で使われているのではありません。「行く道を自身で切り拓き、迷うことなくその道を歩め」ということを訴える言葉なのです。情愛や思いやり、そして自主・自立の精神。これらは社会がどのように変わろうと、人間が持ち続けるべきスピリットであり、また“キカイ”が身につけられる能力でもありません。つまり、これらは“キカイ”と勝負するうえで強力な武器になるということです。このことに気付き、本校が伝統的に大切にしてきた二つの理念を基盤に据えて創り上げたのが「Vision75」なのです。

教育方針と学力向上の内容とは?

 本校の教育方針は、「知識のみならず、付加価値№1をめざす」というのが基本です。付加価値とは、創造力、判断力、情報分析力、コミュニケーション能力など、近未来社会において重視される能力のことです。本校はこれらを従来型の知識偏重教育ではなく、アクティブ・ラーニングに代表される新たな指導法などで培っていく予定です。そして学力の向上として、次の4項目を打ち立てています。

  1. 学科・コースの目標に基づき、基礎学力の充実を基盤とした、専門性の深化・高度化を図る。
  2. 学ぶ目的を主体的に自覚し、図書館を中心とした学びの場で、多様な生徒・集団からの学びにより正確な知識を得、未知なるものに取り組む姿勢を育む。
  3. 授業の目的と学習目標を明確にし、授業内容の定着と深化を図るとともに、学年の垣根を越えた建設的相互作用により知識の統合を図り、学習した外国語をツールとして活用し、問題解決に向けたコミュニケーションを図れるようにする。
  4. 学園の持っている知的財産を有効活用し、高度な学問に触れることにより、知識獲得へ積極的に取り組む姿勢を育む。

 少し解説を加えますと、②の『多様な生徒・集団からの学び』と、③の『学年の垣根を越えた建設的相互作用』ですが、これはスケールを拡大したグループ学習、従来の部活動での人間関係を活用した教育活動などを指します。④の「学園の知的財産」は、「高大連携教育」のことです。本校は千葉商科大学の付属高校であり、今後は系列大学と連携した教育を段階的に強化していく予定です。この動きはすでにスタートしており、「情報」「英語」「簿記」の3分野において、系列大学の教授陣を本校に招き、指導を受けるというスタイルで連携教育を展開していきます。また、今後は千葉大学や千葉工業大学など、近隣の他大学との連携教育にも力を入れていく予定です。

「おもてなし」という言葉が注目を浴びましたが、私が日本人の美徳として認識しているのは、「やさしさ、思いやり、気づき」といった心情です。これらは今後の社会において強力なツールとなるはずです。こうした心情を3年間かけて培い、近未来社会で「楽しく生きていける」人財を育てていきたいと考えています。

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

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