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私立高校 進学なび

2016

私学トップインタビュー
共立女子第二高等学校

自然豊かな環境で大地に根を張る人間を育てる

晴山 誠也 校長

晴山 誠也はれやま せいや 校長
1959年、西宮市生まれ。札幌市、東京都で幼少時代を過ごし、盛岡市の高校を卒業。筑波大学生物学類で動物生理学を専攻し、カニの心臓についての研究を行う。1982年、筑波大卒業と同時に同校に着任。生物教員と共にテニス部顧問を務める。教頭を経て2016年4月、校長に就任。


小さな世界でものを考えるのではなく広い視野を持ち、常に外へ目を向けさせたい

体験重視の教育で社会的に自立した女性を育てる

緑の多い教育環境。四季の移ろいを感じながらの学校生活。環境を活かした野外観察や天文教室などの体験型授業も多くあり、生徒たちは温かな友情を育んでいきます。緑の多い教育環境。四季の移ろいを感じながらの学校生活。環境を活かした野外観察や天文教室などの体験型授業も多くあり、生徒たちは温かな友情を育んでいきます。

 学園創立130年を迎える本校がめざす教育は、開校当時から一貫不変の精神である「女性の社会的自立」です。グローバル化が進む現代、女性が自立するためには、多様な価値観を持つ人々と協力し、共に生きることのできる力強さが必要です。

 多様性を受け入れるためにはまず、自分自身を確立する必要があります。高2生は、「和躾(なごみ)の日」として、茶道、華道、装道を体験しますが、これは日本人としての自分を確認するためでもあり、世界の人に日本文化を紹介するためでもあります。

 ここで日本文化の「体験」と言うのには、本校が目標とする「女性の社会的自立」に基づく大きな意義があります。例えば「装道」では浴衣の着付けを学びますが、1回の授業では完全に着付けをマスターすることはできないかもしれません。しかし、実際に浴衣をはおり、帯を締め、あるいはたたむという経験をしなければわからないことがたくさんあります。また、装道にご協力いただくのは地元で呉服店を営む卒業生で、先生との交流を通して、絹織物と呉服の街として栄えてきた八王子の歴史や産業についても知ることができます。

 さらに式典をはじめ、授業の開始と終了時の礼も、礼法の講師の方にきちんとした指導を受けています。AO入試における面接試験や、社会人になってからも礼をする機会は数多くあります。たかが一礼といえども、高校3年間で身につけた所作は「人となり」として高く評価されることでしょう。

美しいものを美しいと感じる感性を育む教育環境

 本校の特色は、四季折々に変化する豊かな自然環境です。

 私は生物の教員として教鞭を執ってきましたが、常に最初の授業は野外観察でした。キャンパス内を散策すると動植物とのさまざまな出会いがあり、生物の知識を自分の目で確認する機会にもなりました。

 家庭科では、春先に芽吹くヨモギを使って餅を作りますが、これは長く続く伝統行事となっています。

 さらに周囲を見渡すと、さえぎるものがない展望があります。標高約200メートルのキャンパスは、北条氏照が別宅を構えた歴史ある土地です。古くから「月夜峰」と呼ばれ、月の満ち欠けを観測できるのです。冬には校舎の屋上に望遠鏡を並べ、多くの生徒が天体観測を行います。

 高尾の山々を見れば、春は桜、秋は紅葉が目を楽しませてくれ、美しいものを美しいと感じる心が育ちます。東京ドーム5個分のキャンパスは一人ひとりの空間が広く、じっくりと自分を見つめ、興味・関心を追究できる環境と言えるでしょう。

しなやかにたくましく多彩な進路を実現する

 豊かな教育環境で3年間を過ごした生徒たちは、多彩な進路を実現します。自然体験をきっかけに大学の農学部やライフサイエンスの分野を選択する生徒、林業の専門分野に進む生徒もいます。なかには物理オリンピックに出場するための実験・研究を行う有志もいます。私自身、大学時代には動物生理学の研究をしていたので、生徒の探究心には積極的に応えたいと思います。

 現在、共立女子大学へは半数の生徒が進学しますが、ニーズの高い学部は資格が取得できる食物栄養学科や看護学部です。児童学科では幼稚園教諭の資格を取得することができます。

 多様な進路選択をするためには、大地にしっかりと根を下ろした人間形成が必要です。体験を重視する本校の教育では、人間としての根を張り、枝葉を豊かに繁らせることをめざします。深く広く根を張った樹木は、十分に栄養を摂り、少しのことでは倒れることがありません。人間で言えば、多様な価値観を受け入れ、他者との関係性をしっかりと築けることです。高校3年間で積み重ねた経験・体験は、社会がいかにグローバル化しても、しなやかにたくましく生きる力となるでしょう。

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

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