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私立高校 進学なび

2016

「学び」を楽しむアクティブラーニング
東洋女子高等学校

教科横断型授業で学びの幅を広げ
情報発信力と積極的な学習姿勢を身につける

わからない言葉は電子辞書代わりにタブレットを活用して調べます。

わからない言葉は電子辞書代わりにタブレットを活用して調べます。

英語×古典のコラボレーション授業

 夏休みを目前に控えた1学期。高2の古典の授業にオーストラリア人のニーナ先生が参加していました。英語と古典がコラボレーションした「教科横断型」アクティブ・ラーニングの授業です。

 題材となるのは『竹取物語』『徒然草』などの古典作品。それぞれの作品の有名な冒頭部を現代語に直し、さらに英訳してみようというものです。

「古典を英語に訳すのは、文章の内容を正しく理解しているかどうかを問うためです。古文を現代文に訳すのであれば、同じ日本語なので、なんとなく文章にできるかもしれません。でも、英訳しようとするとボキャブラリーを増やす必要性を感じることでしょうし、辞書の言葉をそのまま使うと、ニュアンスが違うこともあります。このような試行錯誤をしながら古典を深く理解します。さらには『外国人にもわかるように説明する』という発信力を身につけることも、この授業の目的なのです」
(国語科・藤田先生)

 古典と英語の教科横断型授業は、席の近い友達同士が意見を交換し合います。例えば『徒然草』の冒頭部分「つれづれなるままに……」をどう表現するのかを藤田先生が問うと、「所在ない」「ヒマな感じ」「手持ち無沙汰」などの現代日本語での答えが出てきます。生徒たちはタブレットを開いて電子辞書を引くなど、それぞれの手段で検索し、グループごとの答えが出そろいました。

グループ学習で学びの楽しさが広がる

一人1台のタブレット、視覚に訴える電子黒板の導入、グループ学習……と、教科横断型授業は生徒たちの学習姿勢に新たな刺激を与えています。一人1台のタブレット、視覚に訴える電子黒板の導入、グループ学習……と、教科横断型授業は生徒たちの学習姿勢に新たな刺激を与えています。

 古典を英訳するときに問題となったのは、「宮中」など、日本特有の言葉をどう表現するかでした。生徒たちは「Castle」「Palace」などの英単語を発見しますが、その違いは何でしょう。そこでニーナ先生が、それぞれの単語から受ける印象や概念の違いなどを説明します。説明は流暢な英語ですが、生徒たちはうなずき、理解を示していました。

 教科横断型授業は、家庭科と理科、日本史と漢文、社会科と英語でも実施しています。

「生徒たちは、それぞれの単元で登場する出来事が、教科を越えて結びつく面白さを発見します。すると、もっと深く知りたいという気持ちもわいてきます。
 今後は授業だけでなく、ホームルームや学校行事、ボランティア活動などとも関連する教科とコラボして、学びの幅を広げ、深めていきたいと思います」

古典を英訳して自己理解を深める
 

 藤田先生の「古文を英語に訳す必要はないと思う人は?」という問いに対して、半数の手が挙がりました。

「外国人にもわかるように訳すには、古典を理解していなければなりません。古典の英訳は、聞く人のためという意義もありますが、自身が理解を深めるうえで役立つという意義も大きいのです」

 英訳の意義がわかると、生徒たちの取り組み姿勢はさらに熱心なものになります。

 
自分の考えを発表し情報発信力を身につける
  『竹取物語』の冒頭部分、「今は昔」を英訳すると、生徒たちから「ワンス・アポン・ア・タイム」や「ロング・ロング・アゴー」というフレーズが出てきました。

 グループの代表が電子黒板に書き込むと、ほかのグループから賛同の声や「そういう言葉があったのか」「映画で聞いたことのある言葉」などの声があがります。友達に認められる喜びは、「もっと自分の意見を発表しよう」という気持ちの原動力となります。

言語の背景にある文化を理解する

「宮中」を英語で表現するとき、生徒たちは日本の天皇制度が独自のものであることに気づきました。英訳するために欧米やアジア諸国の政治制度を知り、国の主がどんなところに住んでいるのかを調べ始めます。

 ニーナ先生は、「『Castle』は欧米のお城のイメージ、『Palace』はもう少し広い敷地のイメージで、アジア諸国の王族の居住地によく使われます」と英語で説明してくれました。

受け身の学習から積極的な学びへ

 アクティブ・ラーニングや教科横断型授業から生徒が認識したのは、「今、自分に足りないものは何か」でした。それは知識であり、問題解決のための方法でした。そこで、さまざまなプレゼンテーションのテーマ決めの際に、生徒からどんどんアイデアが出てくるようになりました。

 積極的な学びの姿勢は進路選択にもつながり、「自分は大学で何を学ぶべきか?」という意識の向上につながるのです。

英語と古典のコラボレーション授業

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

東洋女子高等学校  

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