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私立高校 進学なび

2016

「学び」を楽しむアクティブラーニング
上野学園高等学校

2年間の準備期間を経て、
今年度よりアクティブ・ラーニングを本格導入

取材当日は日本史と世界史の授業でそれぞれグループ・ワークを取り入れた授業を展開。協働学習の効果で生徒たちの学習姿勢にも積極性が見られるようになりました。

取材当日は日本史と世界史の授業でそれぞれグループ・ワークを取り入れた授業を展開。協働学習の効果で生徒たちの学習姿勢にも積極性が見られるようになりました。

生徒たちの学習姿勢を変えるAL教育がスタート

「本校に入学してくる生徒たちが積極的に授業に参加してくれることを考えて着目したのが、アクティブ・ラーニング(AL)です。2年前に取り組みをスタートさせ、試行錯誤の末に今年度、本格導入しました」

 こう話すのはAL教育のリーダーである竹澤陽介先生です。

 まずは各教科担当が授業の枠内で、さまざまなタイプのAL授業を展開するところから始まります。そして昨年「アクティブ・ラーニング委員会」を立ち上げ、授業の実践報告をもとに検討が続けられました。それと並行して関連の理論研究や先行例の見学なども実施し、「具体的にどう行うか」を練り上げていったのです。

「実践する際、大きなポイントとなるのは『ALによりどんな能力を高めるか』ということでした。本校の場合、その重要な軸を『クリティカル・シンキング(批判的思考)』としました。他者から与えられるのではなく、自ら知り・理解し・判断する批判的思考は、建学の精神『自覚』にも密接にリンクしている能力なのです」

 そして、実際にそれを実践するうえで中核に据えられたのが、「教科横断型の取り組み」です。こうして指導面の内容や態勢が整った後、今年度の本格実施となりました。

入念に練られたAL教育プログラムの内容

 竹澤先生に、プログラムの内容についてお話をうかがいました。

「高1の1学期は現代文と現代社会をタイアップさせてALを展開していきます。批判的思考を身につける前に必要となるのが、論理的思考力の養成です。そこで、まずは現代文の授業において、それに関する取り組みを行います。メインとなるのはファクト&オピニオン。客観的な事実と筆者の意見の判別法など、各種の情報を明確に読み取るトレーニングです」

 その後は現代社会において、各種の社会問題について検討するグループ・ワークに取り組みます。「事実と意見」の違いをきちんと判別できるか否かを、実践学習の中で確認していくのです。

「そして、グループ内、グループ間で積極的に討論を交わすなか、感情を混じえずに相手の意見を論理的に批判する力を育てていきます」

 夏期講習では1学期の課題に再度時間をかけて取り組み、生徒個々が「抽出した情報から意見文を作成する」という高度な作業に挑戦し、自らの考えを文章化する力を培っていきます。

 そして2学期からは、新たに「比較と因果関係」という要素を導入し、文学作品『羅生門』を素材とした模擬裁判など、ユニークな取り組みを行いながら、批判的思考力を高めていきます。

「現代文では物語内の事実を明確に読み取り、登場人物それぞれの立場から意見や行動を検討して生徒間でディベートを行います。
 現代社会では『生命倫理』や『沖縄基地問題』の観点から内容に迫っていきます」

 この2教科のほか、2学期には世界史も加わり、各歴史事項の因果関係を考察しながらそれぞれの流れを解説するというスキル・トレーニングに取り組みます。

 また、2学期には体育大会、文化祭、遠足といった行事が開催されます。これらは生徒たちがそれまでに身につけたスキルを実践する絶好の機会となります。

「企画や運営、スケジューリングなどをすべて生徒側に任せ、仲間と批判的思考をベースとした討論を繰り広げながら行事を完成に導く経験をさせています」

 そして3学期は、こうした取り組みの総まとめ的な期間となります。学校側が設定したテーマに対し、生徒たちは培った各種のスキルを駆使して調査・検証を行うグループ・ワークを実践。その結果を学年集会で発表するという課題に取り組み、1年目の全プログラムが終了します。

批判的思考力を培う過程で人間性も高まる

 こうして基盤ができた後の高2以降は、小論文作成やディベートを多く取り入れ、さらに高度な内容になっていきます。そして数学や理科など理系科目でもAL関連の取り組みが盛り込まれていきます。

 こうした取り組みにより、実際に生徒たちの学習姿勢に変化は見られたのでしょうか。

「生徒たちの変化は期待以上のものでした。AL関連の対応を毎回、授業に取り入れ始めてから学習姿勢が見違えるように積極的になってきたのです。教員の解説を真剣に聞くようになり、積極的に質問を投げかける生徒も見られるようになりました。また、クラスメートとの討論にも熱意をもって取り組むようになりました」

 力強い口調でさらに竹澤先生は続けます。

「批判的思考を育てるプロセスの中で培われるコミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、そして自分の意見を持ち、それを他者に伝えようとする意欲。これらはすべて人間性に関わる力です。本校はAL教育により今後の社会を生きるうえで必要となる、こうした能力を全生徒に培っていきたいと考えています」

(この記事は2016年11月に掲載しました。)

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