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私立高校 進学なび

2015 No.2

私学トップインタビュー
花咲徳栄高等学校

よい授業の条件は、多くの情報を生徒に提供し
生徒が主体性を持って学習内容を理解することです

小林 清木こばやし きよき 校長
三重県生まれ。早稲田大学教育学部理学科卒業。専門は関数解析。埼玉県立熊谷高等学校から以降、県立高校4校で数学教員、2校で教頭を勤め、福岡高校長、所沢高校長を経て、2008年には埼玉栄高等学校で教頭職に就く。その後、目白大学や埼玉県内の高校での教員経験を経て、2013年に同校の校長に就任。

大きく変化する大学入試や社会で生き抜く力を育てるために

「学習だけでなく、学校生活そのものも楽しいものでなければなりません」(小林校長)。

「学習だけでなく、学校生活そのものも楽しいものでなければなりません」(小林校長)。

 高校入試の段階では、大学受験はまだまだ遠い先の話のように聞こえることでしょう。しかし、これから高校生になる人たちが進路を考えはじめる頃、大学入試は大きく変化していることでしょう。その前段階として、高校での授業のあり方を変えなければならないという議論が始まっています。

 昨今、従来の授業スタイルでは、「変化する大学入試への対応」や、「社会で生き抜く力を育てる」ことができないと言われています。

 そんな環境の中で、本校では私が校長に就任した3年前より、全教科、全時間で「アクティブラーニング(AL)」を導入。その結果、生徒たちの成績はもとより、授業中の生徒の表情がいきいきとしてきたことが、一番の変化ではないかと思います。

アクティブラーニングを採用したら
授業中の生徒の表情がいきいきとしてきました

生徒たちの表情がいきいきとする
全教科・全時間のアクティブラーニング

 私がALの効果を実感したのは、大学で教鞭を執っていた頃です。

 数学という学問を教えるとき、学生の数は20名が限度だと思っているのですが、私の授業では100名を超えてしまったことがあります。これでは学生全員に知識を与え、充実した講義をすることができません。そこで考えたのは、講義に加え、学生に課題を与えて自ら考えさせることでした。

 すると、階段教室を埋め尽くす100人の学生たちが、2人、3人……と、自然にグループを作って課題に取り組み始めました。グループ内では、理解が進んでいる学生がほかの学生に解説したり、議論をしたり、教え合ったりする姿がありました。グループの人数は、最も多くて7人程度でした。

 その後、単位認定のための試験を行ったところ、普通は平均点が60点であるところ、平均点が80点となりました。つまり60点以下を取る学生がいなかったのです。これは「どういう現象なのだろう?」と考えていたのですが、これこそがALなのです。そこで本校に着任したときに、「全科目、全授業でALに取り組もう」と提案したのです。

 良い授業の条件は、多くの情報を生徒に提供し、生徒が主体性を持って学習内容を定着できることです。

 ALを実施する場合には、多くの情報を受けた生徒たち一人ひとりが、学習内容をそしゃく(内容をよく考えて理解)する時間が必要です。ですから「このことについて考えてごらん」と、生徒に丸投げするのではなく、授業の最初に、生徒が考えることのできる情報や知識を提供する必要があります。

 本校のALは、学習指導要領に基づいた内容や知識を、まずはしっかりと提供します。その上でグループ学習やディベートを行います。そこで生まれた疑問があれば、教師がすぐに解消できる態勢を整えています。

 生徒たちは黒板に書かれたことをひたすら書き写しているのではなく、まさに「アクティブに」授業を受けているのですから、勉強することが楽しいと思います。

授業改革の結果として国公立大学合格者100人をめざす

 また、学習だけではなく、学校生活そのものも楽しいものでなければなりません。

 本校では全国で活躍する運動部もありますが、どんなスポーツでも根本には「科学」があります。なぜ全力疾走が必要なのか、それはどのような効果があるのか、根拠は何なのかが、明らかでなくてはなりません。スポーツを科学した結果の優勝なのです。

 本校は今年で創立34年を迎えます。最初に1名の国公立大学合格者を輩出したのは13年前で、創立から20年目のことでした。しかし8年前には10名を超え、3年前には25名となりました。つまり5年で国公立大学合格者は5倍になっているのですから、あと2年後に国公立大学合格50人となるのが目標です。早い段階で100人となるのも夢ではないと考えます。

 それは合格実績の人数を単純に伸ばすのが目的ではなく、授業改革の結果として求める目標です。授業改革の目的は、第一に生徒の幸せであり、この学校で学んで良かったと思えることですから、現在、その目的は着々と達成されつつあるのではないでしょうか。

(この記事は2015年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

花咲徳栄高等学校  

〒347-8502 埼玉県加須市花崎519
TEL:0480-65-7181

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