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私立高校 進学なび

2015 No.2

我が校のキャリアプログラム
専修大学附属高等学校

「場を創り、場に価値を」をコンセプトに
コミュニケーション能力を高める「チーム作り講座」を開講

生徒のアイデアにより、ダンスやヨガをしながら「どうすれば良好なコミュニケーションが図れるか」を体験しました。

生徒のアイデアにより、ダンスやヨガをしながら「どうすれば良好なコミュニケーションが図れるか」を体験しました。

会話のキャッチボールによってどんな場にも価値を見出せる生徒を

『チーム作り』の公式ホームページ http://s-teamdesign.org/

『チーム作り』の公式ホームページ
http://s-teamdesign.org/

「『話し上手になりたい』『プレゼンが上手になりたい』と、発信する力を求めて『チーム作り講座』に参加する生徒たちがいます。
 しかし、発信するだけでは一人よがりのスピーチになってしまいます。相手の意見を受け取り、その意見を自分の中で消化した上でどう相手に返すか。実は発信よりも相手の意見を受け取ることが大事です。これを私は『会話のキャッチボール』と呼び、『会話の名キャッチャーになりましょう』と生徒に呼びかけています」

 と話すのは、同講座を立ち上げた杉山比呂之先生。

 同校では毎週土曜日に2時間連続で「土曜講座」が行われています。生徒のコミュニケーション能力アップを目的にこの講座を立ち上げたのは、2011年のこと。今年で5年目を迎えました。対象は高1と高2の希望者で、定員は28名。その人気は高く、受講者を抽選で決めています。

「『チーム作り講座』のコンセプトは、『場を創り、場に価値を』です。どんな場面でもプラスに変えられる生徒を育てたいという思いからです。
 例えば、自分の得意分野ではない話でまわりが盛り上がっている場にいても、『つまらない』と思うのではなく、『自分の知らないことを学べるチャンスだ』というような価値を見出せる生徒です」

 同講座は卒業生や専修大学の学生をはじめ、多くの運営メンバーによって支えられています。専修大学文学部人文・ジャーナリズム学科教授の小峰直史先生も、昨年からメンバーに加わりました。

 小峰先生は、杉山先生の大学時代の恩師です。小峰先生の参加によって、専修大学との共同研究も実現しました。

「1学期からこの講座が始まりますが、集まった生徒たちの多くが初対面なので、すぐに打ち解けることはできません。そこで『アイスブレイク』という手法を取り入れています。氷を溶かすように、ゲームやクイズを楽しみながら緊張感を解かしていくのです。そして『傾聴トレーニング』を行い、他人の意見に耳を傾けることが、いかに重要かを実感します。トレーニングの一つに『ダイアログ・イン・ザ・ダーク』を応用したワークがあります。直訳すれば『暗闇の中の会話』です。
 例えば、4名のチームを作り、全員が目隠しをして『良いチームとは?』などの議題について話し合います。相手の表情も身振り手振りも見えない。その状況の中で、聴覚や触覚だけを頼りに話し合いを進めていくと、聴くことの重要性に改めて気づけるのです」

 また、『ファシリテーション』といって、チームワークが円滑に進むように支援する方法も学びます。『チーム作り講座』は原則として杉山先生と運営メンバーによって行われていますが、外部の講師を招いた『ワークショップ』も開かれています。

同じことを伝えても、人によって受け取り方が違うことを確かめ、自分のコミュニケーションスタイルを考えていきます。

同じことを伝えても、人によって受け取り方が違うことを確かめ、自分のコミュニケーションスタイルを考えていきます。

「ワールドカフェ・サロン」の様子。生徒たちは数人で杉並区民のグループに入り、語り終えたら違うグループに移ります。こうして多くの人たちと会話を交わしていくのです。

「ワールドカフェ・サロン」の様子。生徒たちは数人で杉並区民のグループに入り、語り終えたら違うグループに移ります。こうして多くの人たちと会話を交わしていくのです。

この講座で身につけた手法が大学のゼミや就職に生かされる

 同校のある杉並区で活躍する一般社団法人ISPが、『ワールドカフェ・サロン』を開催しています。月に一度、杉並区民が集まって身近なテーマについて話し合う場です。

 その代表者が講師となって、「若い人たちをもっと集めるにはどうしたらいいか?」と生徒にアイデアを求めました。そこで6名ずつチームを組み、企画を考えてプレゼンテーションし、いくつかの企画が実際に採用されたそうです。

「多くの杉並区民と、お茶を飲みながら語り合ったのです。『生徒たちは、こんなに大人と話せるんだ』と驚き、涙が出そうになるほど感動しました」(杉山先生)

 また、ほかの『土曜講座』とのコラボレーションも行われ、『食品加工学』を受講する生徒たちと『チームビルディング』をしながら料理も楽しみました。

『チームビルディング』とは、複数のメンバーが、それぞれの能力を最大限に発揮しながら、同じ一つの目標に向かっていくために効果的なチーム作りをする手法です。

 こうした取り組みを通して、成長を遂げていった生徒たちはその後、イベントやクラブを自分たちで立ち上げたり、クラブの部長や副部長の職にすすんで就いたりするなど、自主性が生まれています。

『チーム作り講座』のホームページも運営メンバーの大学生が制作。こまめに更新しているので、最新の情報がわかります。

 また、この講座で学んだ手法を、自分が所属するクラブに活用している生徒もいます。クラブを活性化させるためにはどうしたらいいか、ブレインストーミングを行っているのです。

 大学進学後も、ゼミでリーダーシップを発揮している生徒がたくさんいます。この講座の卒業生は、現在、大学生となって運営メンバーとして参加してくれるようになりました。ここで身につけたチーム作りの手法やコミュニケーション能力は、就職活動だけでなく、社会でも大いに生かされるはずです。

グループに分かれ、1名があえて悪い態度で相手の話を聴きます。悪い姿勢を目にすることで、良い姿勢で話を聴くことの大切さに生徒は気づきます。

グループに分かれ、1名があえて悪い態度で相手の話を聴きます。悪い姿勢を目にすることで、良い姿勢で話を聴くことの大切さに生徒は気づきます。

生徒のコミュニケーション能力アップのために「チーム作り講座」を立ち上げた杉山比呂之先生。

生徒のコミュニケーション能力アップのために「チーム作り講座」を立ち上げた杉山比呂之先生。

(この記事は2015年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

専修大学附属高等学校  

〒168-0063 東京都杉並区和泉4-4-1
TEL:03-3322-7171

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進学なび2015年 No.2
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