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私立高校 進学なび

2015 No.2

独自の教育プログラム
大東学園高等学校

多種多様な実体験をふんだんに盛り込み
福祉マインドを育成する『福祉コース』

福祉関連の体験型授業で
コミュニケーション・スキルを磨く

福祉科の赤塚輝美先生

福祉科の赤塚輝美先生

 今年、創立83周年を迎えた大東学園高等学校。同校は普通コースのほか、私学には珍しい『福祉コース』が設置されています。その前身であるグリュッペルハイム東星学園は、ハンデを持つ児童の教育や訓練を担っていました。同校の教育には創立者・守屋東女史の「誰もが大切にされるべき」という想いが受け継がれ、その象徴が福祉コースです。

 同コースの目標は『人を知り、体験を通して共感し、行動に移せる人になろう』です。

「3年間、本コースの学習を通して『社会には“いろいろな人”が居て、生活している』という事実を理解してほしいです。この理解は将来、福祉分野に進まない場合でも、今後の社会を生きていく上で、貴重なコミュニケーション・スキルとなります」(福祉科/赤塚輝美先生)

 普通コースとの違いはカリキュラムに、『福祉関連の授業』が盛り込まれていること。1・2年次が週4時間、3年次が週6時間と主要5教科並みの分量です。3年次の授業では生命倫理などについて深く考える、人間学も導入されます。

「この授業は教員による講義という通常のスタイルのほか、クラス内での討論、疑似体験、施設訪問、福祉関連の専門家による講演など、様々な形態で展開されます。特に重視しているのは、自身で体験する取り組みです」(赤塚輝美先生)

 保育園での実習、視力障がい者の疑似体験、車椅子体験、妊婦体験、介護体験など、体験型の取り組みは多岐にわたります。

「特に印象深かったのは妊婦体験です。お腹に巻くパーツが重くて、立つ・座るなどの動作に苦労しました。世の中のお母さんは、出産までに苦労されていたことを学びました」

 こう感想を述べてくれたのは高3の生徒会長のK・Rさんです。この妊婦体験には女子だけでなく、男子も挑戦しました。

ボランティアと併設校の連携教育で介護分野を支える人材を育成

世田谷福祉専門学校の野原康弘先生

世田谷福祉専門学校の野原康弘先生

 福祉精神を高めるため、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいます。夏休み期間は、1・2年次は『夏ボラ』(夏休みボランティア)に参加すること、3年次は自身で趣旨を説明し、許可を取ってボランティアを行う、という必須課題を設けています。また、通常授業期間では、3年次の1学期に『木曜1日ボランティア』という課題を設定。これは生徒それぞれの実習先で、朝から夕方まで奉仕活動に携わる、という取り組みです。

「こうしたボランティア活動や施設訪問・実習は、保育園や高齢者施設などの協力をいただいて実践しています。また介護技術や手話など、高度な知識・技術が必要なものについては、本校の併設校『世田谷福祉専門学校』に協力を仰いでいます」(赤塚輝美先生)

 併設校は同校に近接した地域にあり、連携教育を行うには絶好の環境とのこと。同専門学校の介護科で指導を行っている野原康弘先生に、お話をうかがいました。

「今後、介護が必要な人は急速に増加し、2025年には『介護分野のスタッフは38万人も足りなくなる』と言われています。思いやりや心づかいをもって実習に取り組んでくれている福祉コースの生徒たちは、大きな希望を与えてくれる存在です。将来は介護分野だけでなく社会を支える、有能な人材になってほしいです」

今年度より『手話講座』が集中講義方式に

生徒会長のK・Rさん

生徒会長のK・Rさん

 これまでは特別講座として、年に数回程度開講されていた『手話講座』。今年度から、3年次の2学期に「2時間続きで計5回、集中的に開講する」という方式に転換しました。

 講師を担当するのは併設校の教員である高島良宏先生。聴力に障がいを抱えながら、手話教育のテレビ番組に出演されています。

「手話は一種の『言語』であり、集中的に学ばないと技量はスムーズに身につきません。そのため、このスタイルに転換しました」
(赤塚輝美先生)

 では、最後に今後の教育方針や、目標について、先生方と生徒会長のK・Rさんに語っていただきました。

「福祉コースの生徒たちの多くは、真の『福祉マインド』を持っているようです。彼らの資質や人間性を高めるため、連携教育を拡大していきたいと思います」(野原康弘先生)

「世の中で起こっていることを知り、みんなで考えていく。生徒たちには3年間の学びにより『自らも他者も大切にする』という理念を培ってもらいたいと思います。そして理念を持つだけではなく、それを社会に伝えていく『発信者』にもなってほしいですね」(赤塚輝美先生)

「社会は健常者だけではなく、ハンデを抱える人々も加わって成立している。福祉コースで学び、それが本当に実感できました。社会進出後もこの思いを持ち続け『人と人の関わり』を大切にしていきたいと思います」(K・Rさん)

(この記事は2015年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

進学なび2015年 No.2
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