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私立高校 進学なび

2014 No.2

修学旅行・研修旅行アルバム
中央大学附属高等学校

事前の調査を経て、自分で考え、体験する
だからこそ得るものが大きい『自由研究旅行』

マングローブの生態観察をしながら、船でリバートレッキング

マングローブの生態観察をしながら、船でリバートレッキング。ウミワシやランカウイ島のシンボルであるシロガシラトビなども観察しました。また、海からも地層を観察しました。

調べて体験した成果は『白門祭』で発表

ランカウイ島からモーターボートで約1時間のところにあるパヤ島。ここでシュノーケリング体験をしました。

 自由でのびのびした校風で知られる中央大学附属高等学校には、他校でいうところの修学旅行がありません。その代わりとして、希望者と引率の先生だけで行く『自由研究旅行』が設定されています。

 研究旅行のテーマは生徒が決める場合もあれば、引率の先生が提示して参加者を募る場合もあります。費用は20万円以内、その範囲内であれば行き先は国内でも海外でもOKです。

 テーマと目的地が決まると、2年次のはじめにいくつかのグループに分かれて事前学習がスタート。そのテーマの歴史的背景や文化などを、学内の図書館やインターネットで調べます。英語圏以外に行く場合は、挨拶程度ですがその国の言葉も覚えます。そして、そこに行くことで自分は何を得られるのか、何を得たいのかについてじっくりと考えるのです。

 出発は2年次終了時の春休みと、3年次の夏休みと冬休み。他校であれば大学受験に向けて忙しい時期ですが、中央大学の附属高校というメリットを生かして、普段はテレビや新聞などでしか見られない未知の世界へ飛び出します。

 同校では、調べる(読む)→考える→発表するという「調べ学習」を全教科・科目で重視、実践しており、知的好奇心を満たすこの『自由研究旅行』も、その延長線上にある行事と言っていいでしょう。そんな生徒たちの調査力・研究力を支えているのが、あらゆる分野の図書・資料を収集している図書館です。蔵書数16万冊、新聞・雑誌100種、視聴覚資料は4000タイトルを所蔵。さらにパソコン80台が常設されているので、生徒たちはいつでも好きなときに満足いくまで調査・研究をすることができるのです。

 また、同校には高校の3年間で100冊を読む「課題図書」や、10000字以上におよぶ「卒業論文」の提出など、特色あるプログラムが数多く用意されていますが、この『自由研究旅行』は他に類を見ない体験型のプログラムと言えるでしょう。

 昨年、「熱帯雨林の自然観察」というテーマで、マレーシアのランカウイ島へ生徒を引率したのは理科(生物)の岡崎弘幸先生です。ランカウイといえばリゾートアイランドとして知られていますが、「島内には太古の森が残存し、動物や植物も多い自然の宝庫です。多くの伝説が残る伝説の島としても有名です。そして、現地の人々が親切で治安が良いところも大きな魅力。生徒はのびのびと過ごすことができたようです」(岡崎先生)

 この貴重な体験は、11月の白門祭(文化祭)で研究成果として発表され、その感動と知識は全校生徒で共有されます。

カヌー体験をしながら、マングローブの森を探検

カヌー体験をしながら、マングローブの森を探検します。自然と一体感のあるカヤックは最高です。

5億年前の地層の観察風景

5億年前の地層の観察風景。ランカウイ島は世界地質遺産の島でもあります。

黄金の赤ちゃんを抱いたシルバーリーフモンキー

黄金の赤ちゃんを産むというシルバーリーフモンキー。幸運なことに、ホテル敷地内の森で観察できました。胸にかわいらしい黄金の赤ちゃんを抱いています。

空飛ぶヒヨケザル

空飛ぶヒヨケザル。夜行性動物の観察をするのも同校ならではの研究旅行。

『自由研究旅行』に参加した生徒の声

ココで体験したことは私の人生の宝物です!

 ランカウイに着いた瞬間、突然のスコールに遭い、雨ってこんなに激しく降るんだと驚きました。それに周囲には外国人がいっぱい。改めて自分が異国にいることを感じました。私にとって初めての海外、ココで出会える驚きと感動に胸が膨らみます。

 私たちが宿泊したホテルはとにかく豪華で、なんとプライベートビーチもありました。庭に金色のサルがいたり、大きなヤモリがいてビックリ。でも、昼も夜もいろいろな動物の鳴き声が聞こえてきたのは、なんだか癒されましたね。自然と一体になったホテルという印象でした。

 それもそのはず、ランカウイ島は80%がジャングルなんです。カヤックでマングローブの中を漕いだとき、水面にパンを差し出すと鉄砲魚が水を発射して落として食べました。コウモリの洞窟に入ると岩の影かと思っていた影が全部コウモリだったのにはビックリ。カブトガニは最初気味が悪かったけれど、触っているうちに愛着が出てきてかわいいと思いました。

 ナイトウォッチングではヒヨケザルを見ることができ、ナイトマーケットでは現地の珍しい食べ物をお腹いっぱい食べました。日本のお祭りのようなにぎわいで、ずっといたいと思いました。

 現地の人もホテルのスタッフもみんな親切で笑顔。日本は経済的に豊かになったけれど、大切な自然と心の豊かさを失ったと思うのは私だけでしょうか。滞在中、普段体験できないことをいっぱい体験できた『自由研究旅行』。自分の部屋でマンガを読んだりゲームをしたりするのもいいけれど、外に飛び出して自然の中で遊ぶほうが断然楽しいことがわかりました。大学生になっても社会人になっても、また行きたいと思います。ランカウイは、もう私の心のふるさと。もし、自分を見失いそうになったときはまたココに……。

(この記事は2014年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

進学なび2014年ウェブ版 No.2
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