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私立高校 進学なび

2014 No.2

我が校のキャリアプログラム
専修大学附属高等学校

コミュニケーションが苦手な生徒こそ参加してほしい
今、若者が必要としている『チーム作り』講座とは?

卒業生や一般の方も加わり、自由な雰囲気でリラックスしながら、創造的な場を作っています

卒業生や一般の方も加わり、自由な雰囲気でリラックスしながら、創造的な場を作っています。『場を創り、場に価値を』がこの講座のスローガンです。

大学生になって就活スタートからでは遅い

『チーム作り』の公式ホームページ http://s-teamdesign.org/

『チーム作り』の公式ホームページ
http://s-teamdesign.org/

 近年の若者にはコミュニケーション能力が不足していると言われます。コミュニケーション能力は企業の人材採用の場において、すでに必要条件となっています。これが不足していると社内チームで共同作業をすることも、クライアントと意思疎通を図ることもできないからです。プライベートで充実した人間関係を築くことも難しいでしょう。

 それゆえ、「大学で就職活動を開始する段になって悩む学生が多い」と杉山比呂之先生は指摘します。その時点からコミュニケーション能力を伸ばそうとしてもすでに遅いのです。

 大学時代、教職課程を履修した杉山先生は、母校に戻って日本史の教員になりましたが、大学で心理学やエンカウンターに興味を持った頃から、いつかコミュニケーションをテーマにした『授業』を持ちたいと考えていたそうです。その思いが結実したのが4年前。同校で行われている『選択講座』の一つとして、『チーム作り』という講座をスタートさせることができたのです。

4種のキーワードを軸に能力を伸ばしていく

 この『チーム作り』という講座を紐解くキーワードとして、杉山先生は『コミュニケーション能力』『ファシリテーション』『チームビルディング』『傾聴』の4種をあげます。この中の『ファシリテーション』とは聞き慣れない言葉ですが、簡単に言うとチーム内の活動が円滑に行われるように支援することといった意味になります。複数の生徒が集まってより良いチームを作るには、この4種の能力が不可欠というわけです。つまり、これら4種の能力を伸ばして、より良いチーム作りをしようというのが、この講座の主要テーマなのです。

 では、実際の講座はどのように行われているのでしょうか。まず、「アイスブレイク」という手法が毎回取り入れられています。「アイスブレイク」も聞き慣れない言葉ですが、初対面の人間同士が気まずさや緊張を解きほぐすために、ちょっとしたゲームやクイズ、あるいは運動を行ってその場を和ませる方法のことで、心の柔軟体操とでも言えばいいでしょうか。内気でシャイで人見知りな生徒にとっては、最初の緊張感を解きほぐさないことには前へ進めません。例えば、ある日のアイスブレイクでは「朝食はパンか、ご飯か」という二者択一の問題が出され、自分の当てはまる立場からそれぞれが考えを述べました。そうやって意見を交換しながら仲間の輪に加わっていきます。講座では毎回違ったアイスブレイクが行われるので、生徒はここでさまざまな手法を知ることができます。ここで得た手法は、大学のゼミでも、就職してからも、地域のコミュニティでも、どこであっても自分の引き出しから取り出して、その時々のチーム作りに役立てることができます。

 また、杉山先生が大切にしているのは『傾聴』です。なぜ若者はコミュニケーションが苦手なのかというと、「それは自分の意見を言うだけで、相手の言っていることを聴いていないからです」と指摘します。つまり、相手にボールをぶつけるだけのドッジボール状態になっているわけです。しかし、よくキャッチボールと例えられるように、相手に投げたボールがこちらに返ってきて初めて成立するのがコミュニケーションです。そのために必要とされる能力が相手の言葉に耳を傾けることであり、それは相手を尊重することにもつながります。

 アイスブレイクで緊張をほぐした後は毎時間テーマを決めてグループディスカッションやプレゼンテーションなどを行います。この講座は同校の在校生だけでなく、卒業生や一般の方々にも門戸が開放されています。ゲストとしてコミュニティ作りのプロを招くこともあり、在校生は自分より年上の方々と一緒にチームを作ります。

 昨年、この講座を受講した参加者からは「最初は軽い気持ちで受けていましたが、人と話すことやチームで協力することの楽しさ、その大切さに気づきました(在校生)」「相手に自分のことを伝える難しさと楽しさを知りました。大学生や地域の方々と話す機会が多く、交流の場が広がりました(在校生)」「この講座を高2で受講し、大学生になった今は誰とでもチームを作れ、交友関係を広げられるようになりました(卒業生)」「外に出て行くことが苦痛でなくなり、ボランティアに参加できるようになりました(大学生)」「必修の科目にはない貴重な体験。多様な価値観を受け入れる大切さ、思いついたアイデアを気軽に発信できる場所。高校生のときに受けたかった授業です(一般見学者)」などの声が寄せられました。

 このような講座を英語や数学などと同じく必修授業として定着できれば、と杉山先生も願っています。そうすれば若者のコミュニケーション能力も高まることは間違いないでしょう。

 杉山先生は広く呼びかけています。「この講義を見学に来ませんか。いいえ、ぜひ遊びにきてください!」

自分から先に笑いかけることで場は和み、コミュニケーションが始まります

笑顔は仲間と溶け合う第一歩。挨拶と同じで、自分から先に笑いかけることで場は和み、コミュニケーションが始まります。

この講座では杉山先生(後列右はじ)も参加者の一人であり、良いチーム作りをビルドアップしていく仲間の一人です

この講座では杉山先生(後列右はじ)も参加者の一人であり、良いチーム作りをビルドアップしていく仲間の一人です。

公式HP:http://s-teamdesign.org/

(この記事は2014年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

専修大学附属高等学校  

〒168-0063 東京都杉並区和泉4-4-1
TEL:03-3322-7171

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