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私立高校 進学なび

2014 No.2

独自の教育プログラム
栄東高等学校

『アクティブ・ラーニング』を全面展開し
現代社会のニーズに応えられる人材を育成

グループワーク・ディスカッションなど多彩なAL

通常授業では全教科にわたり、グループワーク・ディスカッションなど多彩なALが盛り込まれています。写真ではサッカーボールの展開図から空間創造力を身につけています。

教育の中核に据えられた『AL』とは?

 栄東高等学校が自校の教育に全面的に取り入れているアクティブ・ラーニング(以下、AL)。『能動的・活動的な学習』という意味で、通常授業をはじめ高校3年間で展開されるすべての教育的取り組みが、このALを濃密に盛り込んだ形で実践されています。

「ALで育成される能力は、現代社会で求められる能力と多くの面で一致しています。大学受験対応のスキルを養成するだけでは、本校の存在意義はありません。大学進学後や社会進出後にも役立つ “本物の能力” を培うことが本校の目標であり、そのために取り入れているものがALなのです」
(副校長・辻潤先生)

「全教科の授業に、課題研究やグループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなど、生徒が能動的・活動的に学習へ取り組める要素を盛り込んでいます。そのほかにも、各種学校行事にリンクさせて実践する『校外AL』、総合的な学習の時間の一環として開講する『AL・土曜講座』も行っています。また、部活動や学校行事の運営も、ALの精神のもと生徒主導で行っています」
(入試広報科・山崎大輔先生)

 これらの取り組みは同校の “究極の柱” となっています。それでは、通常授業内の『校内AL』とは別に実践されるユニークな2種の取り組み、『校外AL』と『AL・土曜講座』の内容をチェックしてみましょう。

校外ALの総決算『アメリカ修学旅行』

アメリカ修学旅行

アメリカ修学旅行の最高の山場は、ミルトン・スクールとの交流会。なかには提携校の生徒と仲良くなってメール交換をする生徒も。

 校外ALは、1年次の河口湖畔周辺の林道を散策しながらの自然観察・検証でスタート。2年次の信州松本を中心とした自然体験・調査学習を経て、秋に開催される『アメリカ修学旅行』でクライマックスを迎えます。

「6泊8日の旅程で、ボストン・ニューヨーク・ラスベガス・グランドキャニオンなどを巡ります。観光も行いますが娯楽色はかなり薄く、語学研修や異文化理解など体験学習的な色彩が強いイベントです」(辻副校長)

 生徒たちは事前学習で、文化や歴史、地理など、アメリカに関する知識をしっかりと吸収。AL的取り組みが豊富に盛り込まれた英語授業で培った、実践的な基礎英会話力をツールに携え、同国へ向かいます。

「最大の山場は、ボストン市内の提携校ミルトン・ハイスクールとの交流会です。このイベントにはアメリカを知るとともに、『日本の文化や伝統をアメリカに発信する』という大テーマが掲げられています。それを実践する場がこの交流会なのです」(山崎先生)

 生徒はそれぞれ提携校の生徒とペアを組み、彼らのリードで同校の授業や部活動を体験し、ランチも賞味。歓迎会では生徒代表が感謝の言葉をすべて英語で述べ、同校ダンス部と提携校バンドの競演など楽しいパフォーマンス、生徒同士の交歓が展開されます。

「最初はものおじしていた生徒も時とともに慣れ、提携校の生徒たちと打ち解けて、自分の方から積極的に会話を仕掛けるようになります。英会話はあくまでもコミュニケーション・ツール。この『発信力』を培うことが、ALの目標なのです」(辻副校長)

多種多様な講座が満載!『AL・土曜講座』

AL・土曜講座

AL・土曜講座では、教科の枠を越えた全39講座がズラリ。写真は『PGLOによる形質転換から学ぶ分子生物学』。ちなみに今年度の人気ナンバーワン講座は『懐かしのハリウッド映画』でした。

「AL・土曜講座は、1年生を対象に昨年スタートした特別授業です。今年度は対象を2年生まで広げ、『科目・教科の枠を越えた』全39講座を設定しています」(山崎先生)

 講座はすべて同校教員の企画で立ち上げられたもの。生徒個々が自身の希望により選択し、1年間受講します。『懐かしのハリウッド映画』『落語を語る』『J-ROCK研究からの音楽制作&発表』『GFPの分子生物学』など、講座のジャンルもさまざまです。その中から『社会の仕組み(企業の戦略)』という講座の内容をご紹介します。解説は講座担当の奥田克己先生です。

「タイトルにもあるように、日本企業の活動状況について研究する講座です。アメリカ修学旅行を経験した生徒たちから『アメリカの生徒は将来への展望が明確。強い刺激を受けた』という感想を聞いたことで発案しました」

まずは生徒たちが特定の企業について事前調査。その後、同企業のスタッフをゲストに招き講義を受けるという形で講座は展開していきます。また、講義終了後には、生徒個々がゲスト講師へ自由にインタビューする時間も設けられています。

「ある大手食品企業の方を招いた講座はとくに興味深く、『日本の伝統的調味料を世界に普及させた』戦略についてじっくり話をうかがいました」。

 そして、終了後のインタビューではさらに興味深い展開が。ある生徒の「社員採用法は?」という質問をきっかけに、講座は急遽 “模擬面接” に転換。まさにALの “本領発揮” とも言うべきアクティブな展開です。

「大学進学は通過点にすぎません。その先の長い人生のため、ALを通して『国境、文化を越えて活躍できる人材』を育成することが、本校の大目標なのです」(奥田先生)

(この記事は2014年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

進学なび2014年ウェブ版 No.2
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