LINEで送る

スクールポット高校受験版 - 首都圏学校情報検索サイト

ツイッター フェイスブック

私立高校 進学なび

2014 No.2

私学トップインタビュー①
二松学舎大学附属柏高等学校

一人ひとりの"生きる力"を育む答えは
「自問自答」する姿勢から生まれます

長谷川 成樹(はせがわ しげき) 校長

長谷川 成樹はせがわ しげき 校長
芝浦工業大学柏高等学校、神奈川大学附属中・高等学校を経て、1999年、芝浦工業大学柏中学校の開設に尽力。中学入学者全員にノートパソコンを持たせ、生徒による生徒のための教材作りを推進し注目を集める。その後、同校の副校長を経て、2010年4月、新設予定の二松學舍大学附属柏中学校開設室長として手腕を発揮する。2014年4月、二松學舍大学附属柏中学校・高等学校校長に就任。

創立者・三島中洲が提唱した"強肉弱食"の先見性に注目

昼休みを前に、1年生と写真におさまる長谷川先生。気さくな校長先生として生徒たちの人気者です。

昼休みを前に、1年生と写真におさまる長谷川先生。気さくな校長先生として生徒たちの人気者です。

 二松學舍は明治10年に創立された長い歴史と伝統を誇る学校です。以来137年の間、論語による人格形成を促し、未来を切り拓く学力を身につけた人材の輩出に努めてきました。この原点は今も変わらず、むしろ二松學舍がこれまでこだわってきた"グローバル人材の育成"に合わせて時代が動いてきたとも言えるでしょう。本校の校訓である『仁愛・正義・誠実』こそ日々の精神の糧となり、生活の指針として未来に向かうための羅針盤になるものと確信しています。

 それでは、二松學舍大学の附属校である本校が考える"グローバル人材の育成"とは一体何でしょう。実は今、近年の世界経済の中でしきりに注目を集めているグローバル資本主義化ですが、これはどちらかというと弱肉強食の市場原理であると批判されています。このような問題は、江戸時代の安政の五カ国条約に始まった国際化の際にも論議されていました。そんな時代に二松學舍の創立者である三島中洲は、『一方から見ると、西欧諸国と交わることで日本は列強から食い尽くされているように見えるかもしれないが、もう一方から見れば、新しい学問技術や機械などにより知識が開き、将来の富強への基礎を築いているようにも見える』と述べているのです。つまり、自然界には弱肉強食ならぬ"強肉弱食"の例もあり、「柔よく剛を制す」とも述べています。この「強肉弱食の説」は、今から125年も前に提唱されたものではありますが、まるで戦後日本の高度成長や現代のグローバリゼーションの問題を予測しているかのようで、非常に興味深い見識ではないかと思っています。ちなみに、「柔よく剛を制す」とは柔道をはじめとする武道の世界でよく用いられる言葉で、講道館柔道の創始者である嘉納治五郎もまた二松學舍で学んだ逸材なのです。

人間性を培う論語を基盤に人として生きる道を模索する

 実はもう一人、二松學舍と関わりの深い逸材がいます。日本の資本主義の基礎を築き、第三代舍長を務めた渋沢栄一です。彼はもっぱら経済道徳一致説を唱え、個人で行動するにも事業を経営するにも必ず論語の教えに従って決断を下したことを、有名な『論語と算盤』に記しています。経済社会でもそれは同じで、嘘をつかず、誠心誠意働くことが人の道であると考え、それを実践したのです。こうした考え方は、三島中洲が提唱した「義利合一論」「道徳経済合一説」(共に利〔経済〕は義〔道徳〕から生まれる結果であるという考えに基づき、道徳と経済を分けて考えてはならないという意味)と根ざすところは同じです。

 要するに、"グローバル化"の根底にあるものは、やはり人間性にあるということです。もっと言うと、本校の校訓を構成する『仁愛・正義・誠実』の3つの精神が備わった人材でなければ、真のグローバル人間とは言えないと私は考えています。漢学(論語)という学問を積みながら論理的な思考を身につけ、孔子や孟子の教えを学校生活の中で学ぶことによって人として生きる道を知ることも、本校で過ごす充実した生活の中で味わってもらいたいと思っています。

従来の「読み・書き・そろばん」が進化し
これからは「読み・書き・タブレット」へ!

"生きる力"を育むための「読み・書き・タブレット」

 本校では、来年度から入学する生徒一人ひとりにタブレットを配布し、日本が抱えるさまざまな課題やグローバル社会に対応するための「ICT教育」(情報通信技術)導入が決定しています。私たちが子どもの頃は"読み・書き・そろばん"が当たり前でしたが、中学3年生の君たちが入学する頃には"読み・書き・タブレット"で過ごす学校生活が待っています。一人ひとりが素晴らしい未来を切り開くために、古くて新しい論語と最先端のICTを用意して、入学を心よりお待ちしています。

(この記事は2014年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

二松学舎大学附属柏高等学校  

〒277-0902 千葉県柏市大井2590
TEL:04-7191-3179

進学なび掲載情報

進学なび2014年ウェブ版 No.2
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学なび一覧を見る
ページトップ