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私立高校 進学なび

2014 No.2

私学トップインタビュー①
千葉商科大学付属高等学校

共学化を機に進学指導を強化し、大学進学実績が向上
さらに、今年度より新たな大改革に着手!

森 久人(もり ひさと) 校長

森 久人もり ひさと 校長
千葉県出身。私立暁星中学・高等学校を経て学習院大学に進学。1977年に同大学を卒業後、米国の南オレゴン州立大学・大学院に留学し修士課程を修了。1982年に帰国後は同校の系列大、千葉商科大学の講師(専門はソーシャル・マーケティング)に就任。以降、20数年間にわたり同大学で高等教育に携わる(現在は教授)。同校が共学化に踏み切った2004年に校長に就任、並行して現在も大学で教鞭を執り続けている。

この10年間で大きく変化した教育内容

 私が校長に就任したのは、本校が共学化した2004年のことでした。その年は私にとっても本校にとっても “激動の幕開け” となったのですが、それから10年が経過し、試行錯誤しながらも本校は順調に成長してきたという感慨を抱いています。

 この10年間で、本校の教育は大きく様変わりしています。付属校である本校は、創立以来一貫して「系列大の中核となる人材の育成」を重視した教育を実践してきました。しかし、共学化を機に生徒の他大学への進学志向が高まり、それに対応する形で教育内容に改良を加えてきたのです。

 新たに『特別進学クラス』を設置し、系列大に存在しない理系へ進学するための教育を強化したり、今年度も『選抜進学クラス』を新設するなど、進学指導システムは現在も進化中です。そして、こうした努力は大学進学実績の着実な向上という形で結実しつつあります。また、その一方で高大連携教育を導入して教育の中核に据えるなど、系列大との関係も従来より緊密にしました。確かに他大学志向は高まりましたが、本校は付属校です。『推薦で系列大へ進み、そこで自らの才能を伸ばす』道があることも、忘れてはなりません。

創立当初から “変わらないもの”

 しかし、こうした大変動の過程でも創立当初より “変わらなかったもの” は『柏葉の精神』に基づく人間教育です。柏の葉は色や形は非常に地味ですが、冬が来ても寒風・積雪に耐え枯れ落ちず、新芽が出始めた頃になると、使命を果たしたかのように枯れ落ちていきます。本校はこのような柏の葉の性質を、人生を歩む上でのモデルと考え、教育理念『柏葉の精神』を打ち立てたのです。虚飾を廃し質実を重視し、勤勉・礼法・友愛・勤労の精神を有する人材を育成する。これは創立以来、本校が継続してきた方針です。

 本校の新入生たちが、この『柏葉の精神』に初めて触れる場は、入学直後の4月に実施される『新入生合宿講習』です。2泊3日のこの合宿では、「私学で学ぶ意味」から始まり、「他人の話をしっかり聞く」など基本的な礼儀について多くの講話が行われます。そして、最もユニークなものが『無言の食事』。これは食事中の会話を謹み、「食べ物について考え、感謝の気持ちを形成する」という目的のもとに実践されている取り組みです。道徳色の強いイベントなので、新入生は大いに戸惑うかもしれません。しかし、本校で学習生活を続けるためにも、この “最初の関門” をくぐり抜けてほしいと思います。合宿講習で芽吹いた『柏葉の精神』は、その気風あふれる本校で過ごす3年間で大きく成長し、人間性を高めてくれるはずです。

生徒が自らの特性を発見し、伸ばしていける
そんな “貴重なフィールド” であり続けたい

今年度よりスタートした『ヴィジョン75』とは?

 本校は今年度、『ヴィジョン75(V75)』の第1次5カ年計画に着手しました。V75とは学園全体で取り組む教育改革プロジェクトで、その数字は本校が75周年を迎える2026年を示します。つまり、今から2026年までに達成することが目標のプロジェクトというわけです。期間の長さから、そのスケールの大きさをご想像いただけるでしょう。計画は、校舎新築をメインとした『ハードウェア』、教育内容の見直しといった『ソフトウェア』の2パートに分割して進行していきます。

 前者に関してはまだ検討段階ですが、後者のほうは現在少しずつ具体化しつつあります。新たな強化予定の分野は、従来より本校が強みを有する『実学教育』と、社会からの要請が今後高まるであろう『国際化教育』です。

 このように前進を続ける本校ですが、教育の基本精神に揺るぎはありません。礼節を知り、人として当たり前のことができ、ブランドではなく中身を重んじる人間を育てます。大切なことは他者との比較ではなく、また強制でもなく「生徒が自身の特性を自ら発見し、伸ばしていくこと」であると私は考えます。本校はそのための “貴重なフィールド” であり続けたいと思います。

(この記事は2014年11月発行『私立高校進学なび No.2』に掲載しました。)

進学なび2014年ウェブ版 No.2
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