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私立中高進学通信

2026年9月号

私たち、僕たちが大好きな先生

明治大学付属明治中学校

母校の良き伝統を
生徒に伝えたい

宮下先生、酒本先生が中1クラスを担任した時の生徒たちと。

 母校で過ごした中高の6年間がとても楽しく、充実していたことから、母校の教員になることを志したお二人です。ご自身も体験してきた母校の良き伝統を、後輩たちにつなげていきたいと口を揃えます。

母校の教員になった経緯を教えてください。
社会科 宮下 崇(みやした たかし)先生
男子校時代の明治大学付属明治中学校・高等学校を卒業後、大学・大学院で経営学を学ぶ。私立高校で3年間勤務した後、母校の教諭として赴任。

宮下先生
大学では経営学部で、主に世の中の仕組みについて学んでいましたが、塾講師をした経験から、自分の天職は子どもたちに教えることだという思いが明確になりました。遅ればせながら教職課程を取り、大学院修了後はある私立高校に勤めました。その間も、いずれは母校の教員になりたいと願っていました。自分の中高在学時代が本当に楽しかったので、後輩たちにもそんな思いをさせてあげたいと考えたのです。念願叶って、本校が共学化するタイミングで赴任することができました。男子校から共学校への移行期から現在まで、高校と中学で社会科を教えてきました。

国語科 酒本 優希(さかもと ゆうき)先生
明治大学付属明治中学校・高等学校で6年間過ごした後、大学で教職をめざして学ぶ。卒業後、母校の教諭に。現在は中2の担任を務め、国語の授業を担当。

酒本先生
私は子どもの頃から小さい子の面倒を見るのが好きで、大学入学段階から母校の教員になることをめざしていました。宮下先生と同じように、この学校での生活が楽しすぎて、戻ってきたいという思いが強かったからです。無事に大学を卒業して、4年ぶりに母校へ戻ってくることができました。1年目は宮下先生の中1クラスで副担任を務め、その後は中学の担任と国語の授業を担当してきました。

それぞれ、授業ではどのようなことを心がけていますか。

宮下先生
中学受験で知識を蓄えてきた生徒の多くは、「これは何?」「◯◯です」という受け答えは得意でも、「これはどういうこと?」と説明を求める問いを苦手にするケースが多いので、きちんと論理的な説明ができるようになってほしいと思います。

中1の地理では同時代の別地域で生きる人のことを横軸で捉え、中2の歴史では異なる時代に生きた人のことを縦軸で捉え、中3の公民では自分を取り巻く社会の仕組みを捉える。地理、歴史、公民は全てつながっていることを理解してもらうように意識しています。

高校生にはまた別の思いがあります。高校生の多くは明治大学に進学しますが、明治大学には社会科系の学部が多いので、大学での学びがきちんとできる土台づくりを大事にしています。また、理系へ進む生徒にこそ社会科の知識や世の中の仕組みについて、しっかり理解しておいてもらうことも大事にしています。

酒本先生
私は「国語嫌いを作らない」ということを一番に考えています。言葉は普段の生活はもちろん、他教科を学ぶうえでも土台になるものなので、国語が嫌いになるとさまざまな弊害が出てしまいます。中学受験を経て入学してくると、どうしても◯か×かという二元的な考え方になりがちですが、国語では解釈が分かれる部分をじっくり考えるところにこそ面白さがあるので、そのあたりを伝えられるよう意識して授業に臨んでいます。授業には、同じ作者による作品の読み比べや、同じ文章で解釈が分かれる点を班で議論する活動などを取り入れています。

生徒とは、どのように接することを心がけていますか。

酒本先生
生徒にとって相談しやすく、頼れる存在でありたいと思っています。教員として言うべきことをしっかり言うのはもちろんですが、生徒から話しかけやすい雰囲気を心がけ、自分からあまり話しかけてこない生徒には、こちらから積極的に声をかけるようにしています。最初に副担任をした時の生徒とは年齢も近く、姉のような存在だったと思いますが、今はさらに若い教員もいるので、ほかの教員とも連携しつつ、役割分担をして生徒一人ひとりを見ていけたらと思います。

宮下先生
テクニック的なところはあまり考えませんが、生徒の自己肯定感を高めることは意識しています。自己肯定感が高い生徒と低い生徒がどんな比率になるかで、クラスの様相はずいぶん変わってきます。自己肯定感が高まってくると、「何かにチャレンジしても大丈夫」「この空間でなら自分から発言できる」といった意識が高まり、ホームルームが文字どおり、自分が安心できる“ホーム”になると思います。

本校では中1の初期から宿泊行事などの行事が多いので、それらの機会をうまく使いながら、お互いの信頼感を高めることも意識しています。言いにくいような正論も言える、受け容れられる。そうした雰囲気や関係性をつくることを大切に考えています。

お二人の母校でもある明治大学付属明治の良さを教えてください。

酒本先生
勉強など、やるべきことをきちんとやっていれば、好きなことに打ち込める環境です。私自身も中学生の頃から、理科実験講座で学外の小学生を相手に教える経験を積ませてもらい、それが進路選択や現在の職業にも活かされました。

宮下先生
「質実剛健・独立自治」が校訓でもあるように、さまざまな行事の運営は生徒の自主性に委ねられています。また、明治大学への推薦資格や他大学への受験など、進路の選択肢が多様であることも強みです。さらに同窓会活動も活発で、一生のつながりがもてる仲間との出会いもあります。

現在、酒本先生が担任する中2クラスの生徒と。

生徒の声

 宮下先生が担任、酒本先生が副担任として中1のクラスを受け持った際の生徒で現在高3の皆さんに、両先生の好きなところを聞いてみました。


S・Rさん

 私がホームルーム委員をした時、宮下先生にリーダーシップを褒めてもらい、励まされました。酒本先生には、中1でまだ心細い時期に優しく声をかけてもらいました。


S・Yさん

 宮下先生は、体育祭などの行事に情熱的なところが印象深いです。酒本先生は、年齢が近いこともあり、距離が近いと感じていました。思いやりがあるところも素敵です。


B・Aさん

 宮下先生は中3でも担任で、卒業式にみんなで号泣しました。酒本先生は時に厳しい面もありますが、廊下で会うと声をかけてくれますし、親しく接してくださいます。


T・Aさん

 宮下先生は、生徒が学校で過ごしやすく、楽しめるようにと考えてくださいました。酒本先生は、親しみやすく、宮下先生とのバランスがとても良かったと思います。

進学通信 2026年9月号
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