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私立中高進学通信

2026年8月号

中1の始め方

高輪中学校

手を離して、目を離さず
自主性と挑戦する力を育む

安心して自分らしさを発揮できる環境のなかで、生徒たちは自然に打ち解けていきます。
入学早々、クラスを越えてドッジボールを楽しむ様子も見られました。

 生徒の「やってみたい」を大切にしながら、見守りと挑戦の機会を通して、自主性と自立する力を育んでいます。

「手を離して目を離さず」で
見守る中1教育
中1学年主任・理科研究部顧問 押見誠則先生中1学年主任・理科研究部顧問
押見誠則先生

「見えるものの奥にある見えないものを見つめよう」の教育理念のもと、自らの意志で生涯にわたり真理・価値・生きがいを探究し、大きな隣人愛をもって自己の実現と社会の発展に尽くしていく生徒を育てている同校。

 中1生の指導について、学年主任の押見誠則先生が紹介してくれたのが、「手を離して目を離さず」という学校長の言葉でした。

「中1の男子は、まだ幼さが残り、小学生の延長のような雰囲気です。仲間と一緒に過ごしながら、だんだんと自分らしさを見つけて、それぞれのやりたい道に進んでいく。その過程を応援したいと思っています」

 精神的にも成長過程にある生徒を、必要以上に管理するのではなく、見守りながら支えていく。その距離感を大切にしています。

「本校では、原則として担任が持ち上がり制となっています。そうした日常的な関係性が、生徒の自主性を支える土台になっていると感じます。一緒に長い時間を過ごすことで、生徒との距離が近づき、教員側も生徒一人ひとりの変化や成長に気づきやすくなります。こうした関わりのなかで、安心して自分らしさを発揮できる環境を整えています」

主な行事・抜粋
「やってみたい」を受け止める
サークル制度

 生徒の自主性を尊重し、「興味」や「やってみたい」という思いをできるだけ受け止める。同校には、生徒の挑戦を応援しようとする空気があります。その象徴が「サークル制度」です。クラブ活動や同好会活動よりもさらに小さな単位として、「サークル」が存在し、希望者が5人以上集まれば、新しい活動を始めることができます。

「生徒が自主的な活動のなかで、自立していくことを重視しています。例えば、ペットボトルキャップを用いて行う『キャップ野球サークル』『新聞サークル』『切手サークル』など、生徒の発案から始まったユニークな活動が多数あり、活動が継続し、人数が増えていけば、同好会へと発展していくこともあります。学校のなかで対応できる活動であれば、できるだけやらせてあげたいと思っています」

 学年が上がるにつれ、体育祭や文化祭などの行事でも力を発揮する場面が増えてきます。

「自主堅正」に込められた
“基本を大切にする”姿勢

 一方で、校訓である「自主堅正」にも表れているように、他者を尊重する姿勢や、自分から行動する力、学習や生活の習慣など、「基本」を大切にしているのも同校の特徴です。

 例えば、学習面では、「コツコツ取り組む」という積み重ねを通して、“自分で継続できる力”や、“自分を律する力”を育てることを大切にしています。

「最近はテスト範囲や宿題などの連絡も、ノートパソコンへの配信で済んでしまいます。でも、自分でメモを取り、情報を管理する力は、それだけでは育ちにくい。ですから今年の中1では、あえて配信はなるべく使わず、手帳を活用させるようにしています」

 便利なツールに頼り切るのではなく、生徒自身が考え、自己管理し、習慣化していく力を育てたい。そうした考え方にも、同校が大切にする「自立」の姿勢が表れています。

「先日、ある高2の生徒が『高輪は、狭いけれども広い学校だ』と言っていたのがとても印象的でした。校舎の規模は決して大きくありません。しかし、『やりたいと思えば、勉強もそのほかの活動も、いろいろなことに挑戦できる学校』だと話してくれました」と押見先生。

 生徒の思いを受け止め、その挑戦を支えていく。そして、自分の力で歩んでいける力を育てていく。そんな教育の姿勢が、生徒の成長を支えています。

5月に実施される体育祭。「旗作り」などの協働作業を通じて、生徒たちはごく自然に関係を築いていきます。
当日は、一致団結して盛り上がりました!

運動部・文化部のクラブ活動はもちろん、同好会やサークル活動も盛んです。
写真は「マジック部」(左)と「キャップ野球サークル」(右)の様子。

「学校PR委員」も生徒が自主的に始めた活動のひとつ。
他校とも連携して学校の魅力を受験生などに広く伝える活動をしています。

進学通信 2026年8月号
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