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未来に活きるデータサイエンスを
主体的に学び、価値創造へつなげる
聖徳学園のデータサイエンス(DS)コース

聖徳学園高等学校

〒180-8601
東京都武蔵野市境南町2-11-8

TEL:0422-31-5121

学校情報 学校HP

 2027年に創立100周年を迎える聖徳学園高等学校。伝統と革新が調和する校風のもと、2024年に誕生したのが、新たな価値を創造する「データサイエンス(DS)コース」です。今回は、同コースで学ぶ高2生2名にインタビュー。聞き手は、Apple社公認の教育者「ADE(Apple Distinguished Educator)」であり、同コースの担任を務める白石利夫先生です。

自分の“強み”と向き合い
自ら選んだ「データサイエンス」への道

白石先生2人がDS(データサイエンス)コースを選んだきっかけを教えてください。

「中学生の頃からプレゼンが得意でした」とYさん(高2)。自分の強みを活かし、それを将来につなげようとDSコースを選びました。 「中学生の頃からプレゼンが得意でした」とYさん(高2)。
自分の強みを活かし、それを将来につなげようとDSコースを選びました。

Yさん僕は中学生の頃からプレゼンテーションが得意でした。その反面、いわゆる“詰め込み型のテスト勉強”には苦手意識があり、そこで勝負するのは不利だと自己分析していたんです。そんな時に出会ったのが、非認知能力(※1)を重視する「DSコース」でした。「ここなら自分の得意なフィールドで勝負できる。自分をもっと伸ばせる!」と確信して進学を決めました。

Tさん僕もプレゼンテーションが好きで、特に「PPDACサイクル(※2)」に基づいた課題解決型の学びに強く惹かれていました。受験を決めてからは毎日英会話を続け、事前課題の冊子を使って“課題設定→改善策→プレゼン”という一連のプロセスを、何度も繰り返し実践して、入試本番に備えました。

白石先生2人とも自分の強みをしっかりと見つめ、主体的に「DSコース」を選んでくれたのですね。そこに大きな価値があると思います。聖徳学園の「DSコース」には、従来の偏差値教育にとらわれず、「ここで学びたい!」という明確な意志をもった生徒たちが集まってくるのが大きな特徴です。

(※1)非認知能力:IQや学力といったテストなどで評価している能力を「認知能力」と言うのに対し、物事に対する考え方、取り組む姿勢、行動など、日常生活・社会活動において重要な影響を及ぼす能力を「非認知能力」と言う。

(※2)PPDACサイクル:Problem(問題)・Plan(計画)・Data(データ収集)・Analysis(分析)・Conclusion(結論)の頭文字を取ったフレームワークのこと。課題解決を効率的に進めるための循環型プロセスである。

「何を解決したいか」という問いから始まる
終わりのない探究

白石先生「DSコース」の学びの核は「探究」です。2人が今、熱中しているプロジェクトについて教えてください。

Yさん僕は、物事を多角的な視点から考えられるようにする「カードゲーム」の制作に取り組んでいます。高1の終わり頃から開発を続けていて、現在は「AIを活用して自分のアイデアをどう表現するか」「どうすればもっと面白くなるか」を突き詰めているところです。

「ディズニー好きが高じて今があると」と話すTさん(高2)。将来はディズニーの「イマジニア」という職業をめざしています。 「ディズニー好きが高じて今があると」と話すTさん(高2)。
将来はディズニーの「イマジニア」という職業をめざしています。

Tさん「自己承認欲求を満たすSNS」のアプリ開発に挑戦しています。今のSNSは他人の評価に依存しすぎていると感じていて、僕が大好きな“ディズニーの世界”で感じるような“没入感”を、SNSにももたせたいと思ったのが出発点です。

Yさん面白いのは、僕たち2人ともプログラミングが完璧にできるわけではないという点です。AIに指示を出してコードを書いてもらい、自分のアイデアを形にするためにテクノロジーを“使いこなしている”イメージですね。

白石先生そこがまさに「DSコース」らしさですね。大切なのは、技術そのものよりも「何を解決したいか」という問いを立てる力です。私はよく生徒たちに「探究に終わりはない」と伝えています。アプリやゲームの開発は解決策のワンステップに過ぎず、常に新しいアプローチを模索し続ける姿勢こそを、私たちは大切にしています。

教科の枠を超えた「文理融合」の学びから
新しい価値を創造する

データサイエンス部副部長でもある白石利夫先生(数学科・情報科)。Apple Distinguished Educator、Apple Professional Learning Specialist、Google for Education Certified Innovatorなどの国際資格をもつ、ICT教育のスペシャリストです。 データサイエンス部副部長でもある白石利夫先生(数学科・情報科)。
Apple Distinguished Educator、Apple Professional Learning Specialist、Google for Education Certified Innovatorなどの国際資格をもつ、ICT教育のスペシャリストです。

白石先生「DSコース」の授業は、数学や国語といった従来の枠組みを超えた「文理融合」が大きな特徴です。2人が特に印象に残っている授業を教えてください。

Tさん印象深い授業はたくさんありますが、特に「歴史総合」と「総合的な探究の時間」が融合した「グローバル探究」です。アメリカのトランプ大統領の演説を詳細に分析し、得意のプレゼンテーションで発表しました。知り合いのフランス人への英語インタビューにも挑戦したことで、世界が抱える課題へ関心が高まり、グローバルな視点で未来を考える大きなきっかけになりました。

Yさん僕の一押しは、「英語コミュニケーション」と「総合的な探究の時間」をコラボさせた「グローバルシチズンシップ探究」です。NTE(Native Teachers of English)の先生による授業で、文法よりも“とにかく英語でアウトプットする”ことを重視します。ディベートやインタビューを重ねるうちに、英語を話すスキルがかなり鍛えられました。

白石先生ほかにも、数学×情報×統計学の「データサイエンス探究」や、美術×探究(総合的な探究の時間)の「STEAM」(※3)、生物×探究の「サイエンスラボ」、家庭基礎×総合的な探究の時間の「SDGs」など、「DSコース」にはユニークな教科横断型の授業がそろっています。

 常に4〜5つの探究プロジェクトが並行して動いているため生徒にとっては少しハードですが、この負荷を乗り越えた先に、ほかでは得られない大きな成長があります。そして何より、「DSコース」の生徒たちはその過程を自ら楽しんでくれていますね。

(※3)STEAM:科学(Science)・技術(Technology)・工学(Engineering)・芸術(Art/Arts)・数学(Mathematics)の5分野を統合した教育横断型の教育・学びの考え方。

大学進学はゴールじゃない!
DSコースから世界へ羽ばたく未来をつくる

白石先生最後に、「DSコース」で学んでいて感じる「良さ」と、それぞれの将来の目標を聞かせてください。

Yさん「DSコース」の一番の魅力は、“縛られない自由”があることです。決められたタスクをただこなすのではなく、自分で考えてやりたいことを“とことん深掘りできる環境”があります。

 将来は商社などで、日本と世界をつなぐビジネスに携わりたいです。このコースで磨いた論理的思考力、実践的な英語力、そしてプレゼンテーション力は、競争の激しいグローバル社会を生き抜く強力な武器になると考えています。

Tさん僕が実感する魅力は、生徒一人ひとりの自由な挑戦を全力で応援してくれる環境です。「これがやりたい!」と声を上げれば、先生方が惜しみなく協力してくださるので、安心して探究に没頭できます。

 将来は、アメリカのディズニー本社でパークの設計に携わる「イマジニア」になるのが幼い頃からの夢です。その夢を叶えるために、ここでさらに英語力と専門性を高めていきたいです。

白石先生2人のように高い目標を掲げ、自分の意志で道を切り拓いていく姿こそ、「DSコース」で学ぶ醍醐味ですね。私たちのコースの歴史はまだ始まったばかりですが、生徒たちの豊かなクリエイティビティと探究心が、これからの聖徳学園の新しい歴史を創っていくと信じています。大学進学をゴールとせず、その先の社会でどう貢献するかを見据えて、これからも共に歩んでいきましょう。

お話を伺った、(左から)Yさん、白石先生、Tさん。2人の生徒が着用するポロシャツは、「DSコース」が外部に出る際の公式ユニフォームです。お話を伺った、(左から)Yさん、白石先生、Tさん。
2人の生徒が着用するポロシャツは、「DSコース」が外部に出る際の公式ユニフォームです。

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