創立103年を迎えた男子伝統校、保善高等学校。いつの時代も「文武両道」の旗を掲げ、部活動と学業に全力を尽くす生徒たちの姿がここにあります。かつて伝統の空手道部で汗を流し、現在は母校の教員として次世代の育成に励む二人の卒業生。現役時代の思い出から、教員となった今だからこそわかる「保善」の深い魅力まで、熱く語っていただきました。
創立103年を迎えた男子伝統校、保善高等学校。いつの時代も「文武両道」の旗を掲げ、部活動と学業に全力を尽くす生徒たちの姿がここにあります。かつて伝統の空手道部で汗を流し、現在は母校の教員として次世代の育成に励む二人の卒業生。現役時代の思い出から、教員となった今だからこそわかる「保善」の深い魅力まで、熱く語っていただきました。
鶴田 陸先生(国語科) 鶴田先生私には「空手で日本一になりたい」という明確な目標があり、保善高校を選びました。練習を見学した際、全員が真剣に日本一をめざしながらも、仲間を思いやる温かい雰囲気に深く魅力を感じたからです。
中村先生私も空手が一番の理由でした。兄が保善高校の卒業生だった縁もあり、中学生の頃から何度も空手道部の練習に参加していました。その時に肌で感じた、練習中の厳しい集中力と普段の和気あいあいとした「メリハリ」のある空気感が気に入り、入学を決めました。
鶴田先生一番は、異性の目を気にせず、気を遣わずに過ごせることです。変にかっこつける必要がないため、ありのままの自分でいられます。だからこそ、自分の弱さとも素直に向き合えました。「自分を勘違いせずに済む(過大評価しない)」ということこそが、男子校の本当の良さではないでしょうか。
中村先生まさにその通りですね。一人ひとりが自分の好きなことに対して、周囲の目を気にせずがむしゃらになれる。それこそが男子校の魅力だと思います。空手でも勉強でも、お互いの頑張りを素直に認め合い、褒め合える伝統があります。そんなまっすぐな生徒が多いことも、保善高校の誇れるところです。
現役のアスリートでもある鶴田先生の上段蹴り。部員たちとはなんでも相談できる兄貴的な存在として接しています。
現役時代は形の選手であった中村先生に披露していただいた「アーナン」。武道として継承される伝統の形を守っています。
鶴田先生正直にお話しすると、高1の頃は部活動についていくのが精一杯でした。転機となったのは、進路を意識し始めた高2の時です。空手を通じて身につけた「強くなるためのプロセス」が、勉強にもそのまま役立つと気づきました。それからは「どうすれば結果が出るか」を逆算して考える力を学習に応用し、限られた時間のなかで集中して机に向かうよう心がけました。
中村龍平先生(数学科) 中村先生私は「授業時間を絶対に無駄にしないこと」を徹底していました。高校3年間、授業中に一度も居眠りをしたことがないのが小さな自慢です(笑)。保善の先生方は教え方がとても面白く、当時から「将来は教員になりたい」という目標があった私にとって、毎日の授業は格好の学びの場でした。先生方の指導法を吸収するような感覚で、いつもワクワクしながら授業を受けていました。
鶴田先生中村先生の話を聞いて思い出しましたが、私も高2で進路を意識してからは、授業中に一切寝なくなりました(笑)。当時は夜8時に帰宅し、就寝前の1〜2時間を自宅学習の時間に充てることをルーティンにしていましたね。その代わり、日曜日の練習後は同期とのたわいもない会話を思いきり楽しむと決めて、オンとオフの切り替えを徹底していました。
中村先生今、教壇に立って生徒たちによく伝えているのは、「日々の授業こそが高校生の基本である」ということです。毎日の授業にしっかりと向き合い、聴く姿勢が整っている生徒は、試験や大会といった“とっさの場面”でも慌てることがありません。日頃の地道な積み重ねこそが、ここぞという時の強さを生むのだと感じています。
お話を伺った中村先生(左)と鶴田先生(右)。鶴田先生実は高校の卒業文集に「顧問の先生のような男になりたい」と書いたほど、憧れの恩師の存在が全てでした。その後、大学時代に教育実習で戻ってきた際、教員という仕事の奥深さを改めて実感したのです。身近に心から尊敬できるロールモデル(お手本)がいるこの環境で、自分も教員として歩み出したいと強く思いました。
中村先生私も、心から憧れる恩師の存在が理由です。その先生は空手道部の師匠でもあり、歴代の部員たちが皆「この先生のようになりたい」と背中を追いかける存在でした。教育者として、武道家として、そして一人の人間としても本当にかっこいい先生です。今、その先生からいただいた教えを次の世代へと繋ぐ“師弟の系譜”のなかにいることに、教員として大きな誇りを感じています。
鶴田先生これから受験や新しい環境に挑む皆さんに、ぜひ「負けを認める勇気」をもってほしいと思っています。自分の負けや弱さを素直に認められる人は、そこからいくらでも大きく成長できるからです。空手も同じで、悔し涙を流した経験こそが人間を強くしてくれます。失敗を恐れる必要はありません。その失敗を成長へと変えられる環境が、保善高校には必ずあります。
中村先生高校3年間のなかで、「これをやり遂げた!」と胸を張れる自信を何か一つ作ってください。それは勉強でも、部活動でも、あるいは趣味でも何でもかまいません。「自分は誰よりも基本を積み上げてきた」という揺るぎない自信は、大人になってからも皆さんの一生の財産になります。ぜひ、保善高校で私たちと一緒に、人生で一番熱い3年間を過ごしましょう!
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