このプロジェクトを通じて、多くの気づきと実践的な経験を得ることができたと二人は語ります。
「振り返ってみると、最初は見切り発車でした。『地域を活性化したい!』『この素敵な場所を多くの人に知ってほしい!』という一方的な熱意だけで動いていたんです。最初はキャラクター作成を提案するなど、地方の魅力を活かすという本来のゴールにつながらないアイデアばかりが出て、迷走する時期もありました」とSさんは振り返ります。
しかし、その迷走期があったからこそ、大切なことに気づけました。
「『現地の方にも愛される商品を作る』という最終ゴールを定め、そこから逆算して計画・実行する思考法が身につきました。すぐに答えを出すのではなく、私たちが自ら正しい方向性に気づけるよう、辛抱強く導いてくださった先生方には本当に感謝しています」(Sさん)
「さまざまな人と関わるなかで、人の温かさに改めて気づかされました」とWさんは語ります。
「商品開発は決して簡単ではなく、高校生だけでは不可能です。最初は『本当に商品化まで一緒に走ってくれるのだろうか』と半信半疑な部分もありました。しかし、対話を重ねるなかで商品化が実現し、『自分たちが本気で頑張っていれば、必ず応えてくれる人がいるんだ』と強く実感できました。何かを形にする時、人とのつながりがいかに大切かを学びました」(Wさん)
さらに、情報の扱い方についても大きな経験を積むことができたと言います。
「情報収集でAIを使うこともありましたが、なかには信頼性に欠けるソースもありました。一番納得感があったのは、やはり現地の方々の“リアルな生の声”です。何が正しい情報かを見極め、目的によってデジタルとリアルの双方を使い分ける力も身につきました」(Wさん)