曹洞宗の精神を基盤に、豊かな人間力と自主性を育む駒澤大学高等学校。今春、東京科学大などの国公立大学に4名、早慶上理に49名、GMARCHに122名が、それぞれ現役合格を果たしました。特に早慶上理は前年比2倍の過去最高を記録。さらに併設の駒澤大学へも305名が推薦で合格しています。この飛躍的な実績の背景にある指導法について、進路部部長の向中野正和先生にお話を伺いました。
曹洞宗の精神を基盤に、豊かな人間力と自主性を育む駒澤大学高等学校。今春、東京科学大などの国公立大学に4名、早慶上理に49名、GMARCHに122名が、それぞれ現役合格を果たしました。特に早慶上理は前年比2倍の過去最高を記録。さらに併設の駒澤大学へも305名が推薦で合格しています。この飛躍的な実績の背景にある指導法について、進路部部長の向中野正和先生にお話を伺いました。
向中野正和 先生「新課程入試が始まって2年目の今年、既卒生が増え、受験のハードルは昨年より高まっています。実力を蓄えた既卒生と競うことになるため、決して楽な戦いではありません。それでも私たちは、共通テストに臨む生徒たちに『守りに入らず、チャレンジ精神を持って強気で挑もう!』と声をかけ、背中を押し続けてきました」
大学入試で重要視される英語リスニング対策として、同校では「朝学習」を取り入れ、生徒が日常的に英語の音に触れる環境を整えました。その結果、東京科学大や千葉大、横浜国立大、東京学芸大といった難関国立大学に4名が現役合格。4名は全員が部活動にも全力で打ち込み、文武両道を体現しながら高い目標を見事に達成しました。
「東京科学大に合格したその生徒は、誰よりも真剣に勉強に励んでおり、私たち教員もその姿に心を打たれていました。合格の報せが届いた瞬間、職員室が歓声に包まれ、全員で喜びを分かち合ったほどです」
さらに共通テスト利用では、上智大や東京理科大に加え、明治・青山学院・立教・中央・法政といった難関私立大学にも、多くの生徒が合格を果たしています。
生徒の約65%が駒澤大学への付属推薦を選択しますが、残る30〜35%は他大学の「一般選抜」や「総合型・学校推薦型選抜」などに挑んでいます。それぞれの志望スタイルに合わせたコースが用意されているのが同校の強みです。
「本校では1年次を『基礎課程』と位置づけ、全員が共通のカリキュラムで学びます。基礎学力を固めながら、国内外の大学、学部・学科について幅広く視野を広げる時期です。自分が何を学び、卒業後にどのようなキャリアを歩みたいのか。将来を見据えながら志望校や入試スタイルをじっくりと考えたうえで、2年次から『進学』と『受験』の2コースに分かれます。『進学コース』は、駒澤大学への附属推薦や、総合型・学校推薦型選抜で他大学をめざす生徒を対象としています」
一方、『受験コース』は、主に他大学を一般選抜で受験する生徒を対象とするコースです。
「『受験コース』の3年次では、教科書の学習と並行して、共通テストや難関私立大学に向けた入試問題演習を授業に取り入れています。解けなかった問題は必ず教科書に戻って確認し、基礎から理解を深めるのが本校のスタイルです。また、模試の実施に加え、長期休暇中には多彩な講習・講座も開講しています。このコースに在籍する生徒の多くは、高い目標を掲げて一般選抜に挑みます。それだけにクラスの結束も強く、互いに刺激し合い、高め合いながら成長していく姿が印象的です。
一方、駒澤大学への進学については、両コースとも成績基準を満たせば志望学部の推薦権を得られます。さらに、この権利を保持したまま国公立大学に挑戦できる『推薦保留制度』も完備しています」
加えて、一定の条件下で推薦権を保留したまま、ほかの私立大学を受験できる制度も用意されており(2028年度まで実施予定)、付属校としての安心感を背景に、難関大学への挑戦を後押ししています。
“強気の出願”を後押しする激励と手厚いサポート体制により、今年は特に総合型選抜で目覚ましい成果が得られました。慶應義塾大学に5名、早稲田大学に1名が合格したほか、大多数の生徒がGMARCHや関関同立(関西大、関西学院大、同志社大、立命館大)といった難関大学への合格を果たしています。
「背景には、今の生徒たちが1年次だった頃、当時の3年生が総合型選抜で早慶などの最難関大学に合格する姿を間近で見ていたことがあります。『先輩に続こう、自分たちもできるはずだ』という自信が、大きな原動力となりました。
私たちは、彼らの志望を叶えるために“自分を語るための素材集め”を呼びかけています。探究活動の成果や部活動の実績、さらには社会人インタビューで得た知見など、一人ひとりの強みを多角的に集め、アピールポイントを磨き上げていくのです」
3年次には「総合型選抜ガイダンス」や個人面談を実施し、面接対策から志望理由書、レポートの書き方までを細やかに指導していきます。
「ある難関大学に合格した生徒の例をご紹介します。その生徒は『子ども食堂』に関心をもち、大学で教育・子育て支援を学びたいと考えていました。そこで自ら運営者へアポイントを取り、インタビューを実施。ボイスレコーダーを手に現場の生の声を拾い上げ、独自のレポートにまとめました。こうした主体的なアクションが評価され、見事合格を勝ち取りました。
また、学校推薦型選抜を利用して難関私立大学や上位私立大学に合格する生徒も増えています。今年、指定校制では慶應義塾大や青山学院大、中央大、法政大、成城大、成蹊大、明治学院大などに合格しました」
さらに長期留学や国際交流などに力を注ぐ同校では、海外大学をめざす生徒も増えています。今年は韓国の西江大学や康煕大学、台湾の逢甲大学、カナダのランガラカレッジに4名が合格。現在、正規留学の準備をしています。4校とも名門大学で、特に西江大学は韓国ではソウル大学に次ぐトップクラスの大学です。
「これまで培った受験指導のノウハウを活かし、生徒一人ひとりの高い志や目標を形にすることが私たちの使命です。全教員が心をひとつにして生徒の可能性を最大限に引き出し、志望大学への合格を全力でサポートします」
生徒の可能性が大きく花開く駒大高の躍進に注目です。
| ■指定校推薦以外の方式①(国公立) | |
|---|---|
| 現役 | |
| 東京科学大学 | 1 |
| 千葉大学 | 1 |
| ■指定校推薦以外の方式①(国公立) | |
|---|---|
| 現役 | |
| 横浜国立大学 | 1 |
| 東京学芸大学 | 1 |
| ■指定校推薦以外の方式①(私立) | ||
|---|---|---|
| 現役 | 既卒 | |
| 早稲田大学 | 21 | |
| 慶應義塾大学 | 15 | |
| 上智大学 | 7 | |
| 東京理科大学 | 5 | |
| 明治大学 | 31 | 1 |
| 青山学院大学 | 11 | 1 |
| 立教大学 | 32 | 3 |
| 中央大学 | 22 | |
| 法政大学 | 24 | |
| 学習院大学 | 7 | 1 |
| 聖路加国際大学 | 1 | |
| 星薬科大学 | 1 | |
| 関西学院大学 | 1 | |
| 立命館大学 | 1 | 4 |
| 日本女子大学 | 3 | |
| 東京女子大学 | 3 | |
| ■指定校推薦以外の方式①(私立) | ||
|---|---|---|
| 現役 | 既卒 | |
| 明治学院大学 | 29 | |
| 成城大学 | 8 | 1 |
| 成蹊大学 | 3 | 1 |
| 國學院大學 | 8 | 1 |
| 武蔵大学 | 10 | |
| 芝浦工業大学 | 8 | |
| 北里大学 | 3 | |
| 獨協大学 | 1 | |
| 東京農業大学 | 7 | |
| 順天堂大学 | 4 | |
| 工学院大学 | 1 | |
| 東京都市大学 | 6 | |
| 東京電機大学 | 4 | |
| 日本体育大学 | 1 | |
| 日本女子体育大学 | 3 | |
| ■指定校推薦 | |
|---|---|
| 慶應義塾大学 | 1 |
| 青山学院大学 | 2 |
| 中央大学 | 2 |
| 法政大学 | 1 |
| 東京女子大学 | 1 |
| 明治学院大学 | 3 |
| 成城大学 | 6 |
| 成蹊大学 | 1 |
| ■指定校推薦 | |
|---|---|
| 國學院大學 | 3 |
| 武蔵大学 | 2 |
| 東洋大学 | 1 |
| 東京農業大学 | 3 |
| 東京都市大学 | 2 |
| 日本体育大学 | 2 |
| 日本女子体育大学 | 2 |
| ■海外の大学 | |
|---|---|
| 西江大学(韓国) | 1 |
| 慶熙大学(韓国) | 1 |
| ■海外の大学 | |
|---|---|
| 逢甲大学(台湾) | 1 |
| Langara College(カナダ) | 1 |
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